2007年07月一覧

憲法と自衛隊(2)改憲論を批判する

「憲法はアメリカから押し付けられたものだ。」 「日本が自分自身で一から憲法を作るべきだ。」 この意見、改憲派の間では、なかなか人気があるらしいです。しかしこういうことを居酒屋でオヤジがつぶやいているのは勝手ですが、公的な場所で持ち出すのは不適切だと...

憲法と自衛隊(1)憲法第9条を読む

■憲法第9条1項 自衛隊はその装備から評価すれば、いまやアジアで最も精強な部隊といえます。しかしもっぱら守りに徹して、攻めていかない戦略をとっており、これを専守防衛と名付けています。この戦略を肯定すれば、自衛隊は小規模かつ精強な組織であることが望ましい。...

公文書にみる従軍慰安婦(4)

さて、戦地に送られた慰安婦だが、驚くような奥地にまで行かされている。中国奥地の拉孟(らもう)、騰越(とうえつ)と言えば、日本軍が中国軍と戦って玉砕したところとして有名だ。何とこんなところにまで慰安婦が行かされており、日本人13人、台湾人3人、朝鮮人2人...

公文書に見る従軍慰安婦(2)

国内では募集を拒否されることが多かったが、現地軍からは、「戦地での強姦事件を抑制するため、慰安婦を送れ」と言う要望が矢継ぎ早に届いていた。 北支派遣軍 昭和13年6月27日付 通牒 「強烈なる反日意識を激成せしめし原因は各所における日本軍人の強...

公文書に見る従軍慰安婦(1)

慰安婦には朝鮮人が多かったが、日本人も多かった。ここでは主に日本内地ではどのような様子だったかを、公文書をもとにしてまとめてみる。 なにせ朝鮮の記録は一切合切、焼かれてしまって残っていないのだ。 記録によれば、内地でも誘拐まがいの募集があっ...

慰安婦について

米国下院決議でまた「蒸しかえされた」と言われている慰安婦問題。蒸しかえしというより、日本政府の二枚舌が問題なのだ。入り組んだ議論を整理するため、論争の流れと歴史的事実関係をおさらいしておきたいと思う。 慰安婦問題が語られ始めた当初、そのイメージは...