憲法と自衛隊(9)誰が何を押しつけられたのか
押し付け論さらにつづき ■誰が何を押し付けられたのか 形式的には自主憲法、しかし実質は押しつけ、それはたしかだと思う。だがそうなったのはなぜなのか。日本が周辺諸国にさまざまな無理難題を押し付けた、その結果ではないか。 中国に領土分割を...
2017年5月3日憲法記念日に永眠された泥憲和さん。300万字を超える「行動する思想」のアーカイブです。
押し付け論さらにつづき ■誰が何を押し付けられたのか 形式的には自主憲法、しかし実質は押しつけ、それはたしかだと思う。だがそうなったのはなぜなのか。日本が周辺諸国にさまざまな無理難題を押し付けた、その結果ではないか。 中国に領土分割を...
押し付け論のつづき ■改憲派には「押し付け」を批判する資格などない 憲法が押し付けられたと言う論者は、他方で奇妙に矛盾したことをいう。 日本は韓国を植民地にしたが、これは押し付けではないと言うのだ。韓国の同意を得て、条約をむすんで、合...
身近であった実話。 個人タクシー業者のAさんは、売り上げが足りないときに、仲間に紹介された地元の高利貸しに、つい借金してしまった。景気が良いときなら返せない利息ではなかったが、震災以来、神戸はとても不景気だ。それ以後、支払いきれない利息の取り立て...
さて「押し付け論」の話である。 「憲法はアメリカから押し付けられたものだ。」 「日本が自分自身でイチから憲法を作るべきだ。」 この意見、改憲派の間では、なかなか人気があるらしい。 しかしこういうことを居酒屋でオヤジがつぶやいているのは勝手だが、...
知り合いのジャーナリストが自主製作のCDを出した。 武富士との裁判闘争で全面勝利した三宅勝久さん(「週刊金曜日」の常連執筆者)だ。 歌の内容はサラ金問題。 CDのジャケットの文章を少し引用する。以下、引用です。 本は売れないし原稿料は上がら...
憲法第9条 1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持し...
世界最大の発電量(821.2万kW)を誇る柏崎刈羽原発を襲った新潟県中越沖地震。そのトラブルは当初発覚したところを大きく上回る規模に。海外では連日トップ扱いで大きく報道されているようだ。 ここではイギリスBBCの報道を紹介する。 Japan...
憲法第9条第2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 交戦権とは、平たくいえば、「戦う権利」である。「戦時国際法により交戦国に認められる諸権利のこと」という定義もある。 憲法はこれを認...
以下に紹介する話は、実話である。 『国保崩壊』(矢吹紀人、相野谷安孝著、あけび書房) という本の内容だ。 最後に紹介する手紙(遺書)もその人が実際に書いたものであり、本当にあったことだ。 1992年(平成4年) 北九州小倉市に住...
自衛隊が合憲である根拠の続きを書く。 今日の論点は憲法9条第2項。 「前項の目的を達するため陸海空軍その他の戦力を保持しない。国の交戦権はこれを認めない。」 第1項が自衛権を否定していないとしても、第2項で武装を完全否定しているという解釈が有...