アフガン海上作戦の「成果」

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『軍事研究』12月号にアフガン海上作戦の「成果」が掲載されています。
何かの参考になればと思い、紹介します。
それによれば、大麻と武器が押収されています。

<武器>
2004/4/2
小銃:1
携帯対戦車ロケット:1

2004/5/7
小銃:535
弾倉:1239
弾薬:12000
携帯対戦車ロケット:7
14.5ミリ機関銃:2
弾薬:84

これだけです。

こんなもの、1,000万丁の銃が出回っているとされるアフガンの実情からすれば、ケシ粒のようなものです。しかも本当にタリバン向けだったのか、麻薬ギャングの密輸なのか不明です。11カ国の軍艦がひしめいて取り締まりをして、これです。しかも04年以後は一件の「成果」もありません。 これは自衛隊だけの「成果」ではなく、参加海軍全体でこれだけなのです。

当初は米海軍だけで60隻を投入したものの、あまりにヒマなので現在では全体で16隻しか残っていません。海自の仕事はすでにないと言ってもよいでしょう。

<大麻>
2003/12/15
大麻:1000万ドル相当押収
乗組員:12人拘束

03/12/20
ヘロイン、覚醒剤:押収

04/1/1
大麻:1100万ドル相当押収

05/3/6
大麻:2300万ドル相当押収

05/5/20
大麻:1600万ドル相当押収

05/6/4
大麻:2.1トン押収。

以上です。

6年間で約12トンだそうです。タリバンは麻薬を禁じています。大麻を押収しても、麻薬を財源としないタリバンの打撃にはなりません。何やってんだか。ちなみにこの地域で現在生産される大麻の量は、年間7000トンだそうです。

何のための「テロ特措法」なんですかね。