海上自衛隊の補給支援活動の規模を計算する

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http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=642659&media_id=4

米軍情報紙に面白い記事が載っていました(*注1)。

米軍が1年間に購入する石油は1億3000万バレルだそうです。
これがどれくらいの量か調べました。

日本全体の原油輸入量が約5.1億トン。これはざっと計算すれば、約37億バレルにあたります(*注2)。日本の場合は燃料だけでなくて石油製品の原料も含みますが、米軍は純粋な燃料消費。1億3000万バレルという米軍の消費量がすさまじいものであることが実感できますね。

1カ月あたりにすれば1000万バレル強です。1カ月の経費は、購入したのがすべてガソリンより安い燃料用ナフサだと仮定すれば、市場価格で1600億円ぐらいでしょうか。

ところで海上自衛隊が補給支援活動で支援しているのが、1カ月あたり約1.6億円。米軍全体の0.1%です。海自が今後83年間ずっと支援を続けて、その合計量がようやく米軍の1カ月分の消費量に届く程度。海自が撤退しようがしまいが、米軍には痛くも痒くもありませんね。

実質的に意味のない「貢献」のために、なんで憲法が脅かされないといけないのか。民主党があっさりと議論を流してしまったけれど、国会でしっかり議論しなければならない課題ですよね。民主党にはそうしてほしかったと思います。

でも議論しても、どうせ自民・公明に強行採決されてしまうのが見えてます。議会勢力比を改めなければどうしようもないのが現実です。そこでちゃっちゃと国会を切り上げて総選挙に臨み、政権交代を実現してから、あらためてこの問題をじっくり議論しようというなら、民主党のやり方もありかなと。

でも、ことがそんなにうまく運ぶんかなあ……。

*注1
*http://www.military.com/features/0,15240,177545,00.html

*注2
1重量トン(ロングトン=1016.kg)の場合、比重0.9の原油は7.1バレル、比重0.85の場合は7.5バレル