対馬騒動は「無用の摩擦」 自衛隊専門紙「朝雲」

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自衛隊専門紙「朝雲」の名物コラムを紹介します。
*http://www.asagumo-news.com/fmain.html

昨今ごく一部で騒がれている「韓国資本の対馬進出」がテーマです。
その内容は以下のようにまとめることができるでしょう。

産経に煽られて一部の人が「侵略だ」などと騒いでいますが、自衛隊にしてみれば「無用の摩擦」であるそうです。間違っているとは思えません。

  • 対馬領有を主張しているのは一部のグループである。
  • そのきっかけは竹島問題である。
  • 韓国外務省は対馬は歴史的にも日本領だと認めている
  • 対馬観光は本来友好的で相互利益になるべき事業である。
  • この騒動は「無用の摩擦」である。
  • 成田や羽田の空港なども外資に門戸を開こうという時代だ。
  • 法に基づいて、日本のルールに従って進出するなら資本は自由だ。
  • 中央政府が僻地に関心を持つのも安全保障のはずだ。
  • 安全保障を自衛隊(武力)だけに任せられても……。

「朝雲」より

歴史的な「防人の地」対馬で、韓国からのツアー客が激増しているという。経済を活性化したい地元の誘致で、韓国資本が土地を買い取ってリゾート施設を建てたり、釜山との定期船を運航するなど、インフラも整備されてきた。

対馬は本土から130キロ離れているが、韓国からは50キロ。韓国人には、冬でもゴルフができる済州島と同じ感覚の島らしい。一方、一部観光客のマナーの悪さで、例えば養殖場から魚を獲るなどのトラブルが絶えないらしい。同時に、海上自衛隊の対馬防備隊本部のすぐ隣にまで韓国資本のリゾート施設ができるに及んで、安全保障上の懸念も指摘され始めた。

韓国内には、竹島問題で頭に血が上った一部のグループが、対馬の領有権まで主張している由だが、潘基文国連事務総長は韓国外相当時、対馬は歴史的にも日本領だと認めている。いずれにせよ、こうした一部の論調が、観光という、友好的で相互利益になるべき事業に無用の摩擦を引き起こしていることは間違いない。

韓国資本が安全保障上の「脅威」だといっても、それ自体が「武力攻撃」ではないので、自衛隊の出番ではない。まして、成田や羽田の空港なども外資に門戸を開こうという時代だ。資本は自由だが、法に基づいて、日本のルールに従って、進出してもらう以外にない。

それにしても、「僻地」に関心を持たず、安全保障を自衛隊任せにしてきたツケが、ここにも出ている。