戦後教育は「子殺し・親殺し」を防いでいる

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=970233013&owner_id=12631570

自民の森元首相 日教組を批判
*http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=642515&media_id=2

政治家のヨタ話はいい加減にしてほしい。初め、これを読んだときは、あまりのアホらしさに何かをコメントする気力も失せました。

日々消費されていくニュースの中で、これもまた旧聞に属するネタなのかも知れないけど、やはり一言書いておかなきゃと思います。日頃この日記を読んでくれている方たちには、いまさらの話題でしょうけどね。

森さんいわく

「親や子供を殺すようなことが珍しくもない世の中になったのはなぜか。やはり戦後の日教組教育の大きな過ちだ。それが民主党の支持団体じゃないか」

ウソをつくな

戦後教育の成果かどうか知りませんが、親殺しは減っていました。

親殺し統計(警察庁「犯罪統計書」)
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-sonzokusatu.htm

それが多かったのは戦前教育を受けていた世代がティーンエイジャーだった時代。戦後教育が浸透するにつれて、みるみる凶悪犯罪が減っています。日本の教育基本法と少年法は、世界でもまれな成功を収めていたのです。

最近ちょっと増えていますが、それって自民党が戦後教育の成果をぶっつぶし始めたり、少年法の厳罰化したり、格差作りの「構造改革」を本格化させたのと軌を一にしていますが、錯覚でしょうか。

子殺しはまだ減り続けています。

嬰児殺(赤ちゃん殺し)検挙者数(警察庁「犯罪統計書」)
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-baby2.gif

こういう現象の原因を学校教育にだけ求めるのは非論理的なんですが、あえて無理に理屈を付ければ、親世代が学校にいた頃は、まだ「戦後教育つぶし」の被害を受けていなかったから、とも言えますね。

中山元農水相といい、この人といい、どうしてデータを調べもしないで、いい加減な思いつきを言うのでしょうか。こんな調子であらゆる政治決定が下されているとしたら、そりゃ自民党がとんでもない政治ばかりするはずだな~。