派遣切りに抗議する集会に参加

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日本トムソン労組の正社員と派遣社員 

昨日(3月29日)、姫路市立労働会館で「ぼくたちは消耗品やない!派遣切り撤回、正社員化を求める決起集会」がもたれ、280人が集まりました。

姫路市では日本化薬、日本トムソンなどで派遣切りや請負解除が頻発しており、労組加入が相次いでいます。支援している日本トムソンの派遣社員は11人が家族と共に壇上に上がり、「労働局の是正勧告に希望の光が見える。家族のためになんとしても正社員化を実現したい」と決意表明しました。私の奥さんも参加していたのですが、「身につまされて涙がにじんだ」と語っていました。

集会後は姫路駅前までデモ行進。

シュプレヒコールを先導したのは年齢を教えてくれない美しい声の女性と20代の青年でしたが、メガホンを肩に提げて唱和しているのは明らかに定年をかなり過ぎた老闘士。まさしく老若男女手を相携えて……という感じでほほえましく(?)思いました。

私は身内の法事があったので、遅れて参加しました。
服装は黒い礼服のまま。
本人にその自覚はありませんがもともと顔の作りがシロートではないと言われておりまして、トムソンの青年が言うには、
「似合いすぎてて危ないっすよ、その恰好は」
なにが。
「シュプレヒコールが違うじゃないですか。その恰好なら竹島を帰せ!とか日教組粉砕!が似合ってますよ~」
……て、やかましいわっ、ちゃんとシュプレヒコールしなさいっ(プンプン)!

とまあ、苦しい中にも明るくたたかう青年達でした。

■参考1:派遣社員Yくんの手記

僕は2008年4月から日本トムソン姫路工場で派遣社員として働いています。
いま、妻と子供3人で暮らしています。まだ21才で若いけど、一家の大黒柱です。だから生活のため、家族をまもるために一生懸命仕事してきました。
ところが2月3日の仕事の仕事が終わった後、派遣社員の人に、突然、解雇の話をされました。
解雇日は3月31日、生産数が減るからという理由でした。忙しいときは、派遣社員を増やして、暇になれば真っ先に切る。会社からすれば外部社員だから関係ないかも知れませんが、僕らも日本トムソンで仕事をしています。
ぼくはいずれ日本トムソンの社員になれると信じて、がんばってきました。生産にも貢献したはずです。
急に解雇されたら家族3人、どうやって生きていけばいいのですか。家賃や生活費を稼げなければ、生きていけません。それだけ僕にとっては仕事が大事なのです。僕だけでなく、トムソンにいる派遣社員にはそれぞれ自分の生活があります。
派遣社員のみんなを正社員や直接雇用すべきです。トムソンで働いている人みんなが大事な仲間で、みんながいなければ生産も出来ないと僕は思います。
ぼくはいらなくなった物や消耗品ではありません。「解雇通知」に、言葉では言いあらわせないくらい腹がたっています。
だから組合に入り派遣社員が正社員や直接雇用になれるよう、全力でがんばります。

■参考2:JMIU日本トムソン労働組合声明
  1. 日本トムソン(株)は、2月3日に労働組合に事前に協議、説明も行なわず、4月からの生産減を理由に、契約が今年8月20日まであるにもかかわらず、姫路工場で働く派遣労働者15名全員に3月末での派遣契約解除を突然派遣元のプレミアラインに通告。派遣元のプレミアラインは、雇用継続への何の努力もせずに、その日のうちに派遣労働者全員を集め、「解雇予告通知」を行ないました。
  2. 「解雇予告通知書」を渡された派遣社員は、永い人で5年以上にわたり、正社員と同様に姫路工場の生産を支え、ともに汗を流し、「がんばれば正社員になれるのではないか」との希望を持って働いてきました。このような雇用情勢のなか、首を切られ、生活の糧を失うことは、家族も含めた生存権をも奪うものです。労働者を必要な時に雇い、いらなくなれば首を切る。あまりにも身勝手ではないでしょうか。「こんな理不尽ことは許せない」と正社員が結集する全日本金属情報機器労働組合(JMIU)日本トムソン支部に、解雇予告を受けた13名が加入しました。
  3. 姫路工場は、三十数年間新規採用がなく、正規社員は34名で平均年齢も57歳を超えています。増産・納期短縮の施策推進のため採用された若い派遣社員は姫路工場の将来を担う大事な人材です。正社員は彼らに工場の将来を担ってもらおうと、仕事も教え、同じ働く仲間との思いで接してきました。組合は彼らを正社員として採用し、工場の将来展望を築き上げることをこれまでも要求してきました。彼らの正社員としての採用は私たち正社員の要求でもあります。 組合は13日臨時大会を開催、スト権も確立し、たたかう方向を確認しました。日本トムソン(株)には、本日、朝一番に「派遣切りを撤回し姫路工場の将来展望を求める要求書」を提出しました。
  4. また、本日11時より兵庫労働局に13名の派遣労働者と組合は、偽装請負の期間を含めると、5年3ヶ月の派遣業務受け入れ期間となり、日本トムソン㈱へ直接雇用を命じる指導、勧告を行うよう申告しました。 舛添厚生労働大臣は、「偽装請負が派遣期間に通算される」の国会答弁を行いました。今後とも兵庫労働局に厳正な調査のもと、指導・勧告するよう求めていきます。
  5. 日本トムソン(株)は、派遣労働が始まったこの5年間で、年平均41億円もの純利益を上げ、内部留保もこの5年間で155億円増やしています。株主配当も1株6円から16円と大きく増やしており、やむにやまれない解雇とはとても思えません。組合は、「派遣切り」に強く抗議するとともに、派遣社員の生活と雇用を守るため、また、姫路工場の将来展望を築き上げていくため全力で闘うことを決意するものである。

2009年2月16日
全日本金属情報機器労働組合(JMIU)
兵庫地方本部 日本トムソン支部