http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1837727161&owner_id=12631570
東倉里基地の航空写真を見ると、ロケット工場から発射台に続く道が折れ曲がっている。これでどうやって完成したロケットを運ぶのか疑問に感じ、発射台で組み立てるのだろうか、「まさかね」と前に書いた。
「光明星3号基地をグーグルでのぞいた」
実際にその「まさか」をやった。彼らは発射台でロケットを組み立てたのだ。
そのニュースにふれて、ひっくり返りそうになった。なぜ「まさか」かと言えば、雨風やチリホコリ、ゴミを防ぐものがない屋外で、精密なロケットを組み立てるなんて、正気の沙汰でないからだ。
青空の下、整地もしていなくて砂ぼこりの舞う中で、1段目から順番に接続していくなんて、信じがたいことをするもんだと思っていたら、案の定打ち上げに失敗し、原因は1段目の継ぎ目ではないかと報道されている。納得できる推測だ。そこは発射台でつないだ部分だから。
「北朝鮮」が設計してイランが生産したロケットは3回も成功している。「北朝鮮」が3回も失敗した原因が、設計ではなくて製造部門や打ち上げシステムにあるのは明らかだ。
彼の国に技術指導に赴き、あきれ果てて帰ってきた人の本によれば、その恐るべき技術的後進性の原因は、政治主導の生産体制にあるという。個人は超がつくほどまじめだし優秀なのだが、システムがあまりに官僚的で細分化されており、硬直していて、手がつけられないそうだ。
上の都合で出される指示は朝令暮改だけど、自分の意見を通して失敗したら厳しく責任追及されるので、必然的に事なかれ主義に陥ってしまう。
なんだか橋下市長の大阪市のようだ。かつての大日本帝国も似ていた。優れた設計の兵器も、軍の都合優先で設計が曲げられる。しかも製造技術や生産管理体制も悪いから、できあがった製品は小銃も戦闘機も故障だらけで使い物にならなかった。
日本製品の質が高まったのは、米国から現場優先の生産管理システムを導入したからだ。
敵対していたら取り入れることができないものだった。
戦争や敵対より、平和と友好がよいのだ。
あの国の未来は、やはり改革・開放なくしてありえないし、東アジアの安定のためには、日本も敵対外交を改める必要があるだろう。
<報道>
北のミサイル発射失敗、米専門家が直前に予想
読売新聞 2012/4/13 19:52
*http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1985754&media_id=20