北朝鮮、5発の短距離ミサイルを日本海側で発射

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こんなものを撃ったからといって、日本が騒ぐ必要はないでしょう。撃ったのはNKO2だと報道されていますが、これは射程120~140km程度の地対地ミサイルだということですので、射程の短さから、韓国向けの兵器だと分かります。韓国の北半部さえエリアに納められないようなミサイルです。むろん、日本には届きもしません。(*末尾注)

発射の意図は分かりませんが、国内向けの示威行為だと思います。

「北朝鮮」は150日間戦闘という経済危機打開の強制動員政策が失敗したので、いままた100日間戦闘というのをやっているそうです。国民は、「やれやれ、やっと長時間のただ働きやつまらない政治学習から解放される」と喜んでいたのに、また3カ月以上も重労働に駆り立てられるのだから、もうほとほとうんざりしていると思います。

またも不作が伝えられ、配給を増やすこともできない政府としては、ミサイルを撃って大言壮語し、景気をつけるぐらいしか手がないのでしょう。でも演説やミサイルで腹はふくれませんねえ。

6カ国協議の関係国は腹の中で嗤っているにちがいありません。こんなことに貴重な富を浪費して国力を衰退させていけば、やがて行き詰まるのが目に見えています。だから居丈高なことを言っても韓国企業を追い出して経済特区を閉鎖できなかったし、軍事的には絶対に容認できないはずの鉄橋建設を中国に許すしかなかった。経済の論理は非情です。

生き残りのために開発したはずの核が、逆に自分の首を絞めているのです。遅かれ早かれ、生き残りのために今度は核を捨てざるを得ないでしょうし、開放路線に転換することになるでしょう。小さなミサイルごときにおたおたしないで、時が熟すまでゆっくり待つことです。

拉致被害家族の方々にはまことに気の毒なのですが、なにせああいう国ですから、いくら焦ってみても拉致被害者をおいそれと解放する見込みはありません。打つ手がないなら、自滅を待つしかないでしょう。日本以上の被害国である韓国も、じっと待っているのです。自滅するのがいやなら、向こうから折れるはずです。

問題は、相手の折れ方を考えること。ともかくプライドの高い国ですから、どうにかして面子をつぶさないような工夫をした方が、解決の近道です。


*注:弾道ミサイルと名付けると大したもののように聞こえますが、弾道というのは要するに放物線のことですから、つまり打ちっ放しで飛んでいくだけのこと。ミサイルというよりロケット弾と名付ける方がいいかも知れません。

弾頭重量は500kg。弾頭重量850kgのV2号(第二次世界大戦時のドイツの弾道ミサイル)より一回り小さい程度ですから、通常弾頭なら威力も大したことはありません。イラン・イラク戦争のとき、イラクはテヘランにこれより大きな弾頭重量1トンのスカッドBを300発以上打ち込みましたが、テヘランは壊滅するどころか、まったく健在でした。

通常弾頭の威力とはこの程度のものですから、こんなものを何百発打ち込んだって韓国は屁でもないでしょうし、それは「北朝鮮」にも分かっているはずです。だから多分、弾頭には毒ガスを詰めるんでしょう。これは厄介です。

でも毒ガスを使ったら「北朝鮮」はそこでおしまいです。全世界から非難され、韓米軍の総反撃で「北朝鮮」は壊滅するしかありません。だからこれは使うための兵器ではなく、韓米の侵略に備えた抑止力としてのミサイルです。

相手にだって主権を守る権利はあるのです。ところが韓米軍に太刀打ちできる近代兵器が皆目ないので、禁じ手を使うしかないところにまで追いつめられているだけのことです。間違っても日本には届かないので、過剰な反応は相手の思うつぼです。