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米韓にやられる前に発射…北の幹部ら強硬発言
読売新聞 2013/4/15 20:03
*http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2395495
もうみんな忘れているかも知れないから、思い出してもらおう。
いまから11年前の話だ。当時のブッシュ大統領が、2002年9月に、「米国の国家安全保障戦略」を発表した。その内容は、「核をもたない国に対して、必要とあればアメリカは核で先制攻撃する」というものだったので、世界が驚愕した。いま「北朝鮮」が言っているのと同じことを、アメリカが先に宣言しているのだ。
ブッシュは、核兵器は、通常兵器と同様、「日常的に使用可能な兵器」だと言いきった。
核を使う相手は、国際テロ組織と、大量破壊兵器で米国を攻撃するおそれのある国だということになっていた。しかし、2002年3月、ブッシュが国防省に対し、ロシアや中国など少なくとも7カ国を対象に核攻撃のシナリオ策定を検討するよう指示していたことが、米紙に暴露された。
そのために、今後20年間に少なくとも7種の核弾頭を開発せよと命じていた。
こればかりではない。それに先立つ2001年12月、ブッシュはABM制限条約(弾道弾迎撃ミサイル制限条約)から一方的に脱退していた。これにより、2002年6月13日にABM制限条約が失効してしまった。これまで、核兵器を互いに削減してきた米国とロシアの積み重ねを、ブッシュは台無しにしてしまったのだ。
しかも、当時アメリカは一切の核実験を禁止するCTBT条約(包括的核実験禁止条約)を結び、あとは議会が批准するばかりだったのに、ブッシュはこれも180度転換し、「冷戦の遺物だ」と吐き捨てて死文化させてしまった。
ヨーロッパをはじめとする国際社会が懸念したのは、核兵器保有国が核軍縮義務を果たさないならば、非核兵器国を説得する理由がなくなり、核拡散に歯止めをかけられなくなることだった。
懸念は的中し、インド・パキスタン・「北朝鮮」・イランと、核の拡散はとどまるところを知らない勢いだ。
今日の事態を招いたのはブッシュの戦争政策だといっても過言ではない。
むろん、ブッシュがそうしたからといっても、「北朝鮮」が直対応的にキバをむきだすのは許されないが、彼らがそうする口実を与えたのがブッシュであるのは間違いない。
アメリカが核先制攻撃を宣言したらこれを支持し、「北朝鮮」が同じことを宣言したら大騒ぎ。わが日本も、なにか間違ってやしないか?