「恐れるな」と田母神さんが言う

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ミサイル迎撃失敗、弾頭部分に不具合の可能
読売新聞 – 11月21日00:09
*http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=673632&media_id=20

はっきり言ってSM3(艦船発射型弾道弾迎撃ミサイル)は役立たずです。防衛省はミサイルの迎撃性能自体に問題はなかったと言い訳していますが、そもそもその性能が日本向きじゃない。

下の図を見てください。長距離ミサイルをどこで迎撃するかを図示したものです。今回の実験は水色部分にあたります。誰でもすぐに気づくと思いますが、この段階ではミサイルは日本海を飛び越えて本土上空に至っています。

するとどうなるのか。

ミサイルが日本海上空にある間はイージス艦で迎撃しても届かない。届く高度に落ちてきたときは本土上空で、イージス艦を行き過ぎているので海から迎撃しても届かないw

これは中国からの飛来を想定しています。朝鮮のノドンなら日本海上空で撃墜できるはずですけど、今度は近すぎるんですよね。発射後、発見して弾道計算するまで2分かかるそうです。その頃にはイージス艦を飛び越えているんじゃないかなあ。

すると陸自のPAC3(地対空誘導弾パトリオット)に頼らなきゃいけないんですが、有効防御半径はせいぜい数km程度です。もともとあれには都市を守る能力はないんです。基地を守るためのミサイルです。しかもその性能はいまだ未知数。ノドンミサイルの半分の速さしかないスカッドに対しての迎撃率は、ほとんど0(ゼロ)でした。その後性能が上がっているとは言え、どうなんだかなあとの疑念がぬぐえません。

それよりも例の田母神さんが現職時代にこんなことを書いています。

「タモちゃんの交通事故理論」と言うんだそうです。

北朝鮮が保有しているミサイルを全て我が国に向けて発射しても、諸々の条件を考慮すれば、日本人が命を落とす確率は、国内で殺人事件により命を落とす確率よりも低いと思う。我が国では毎年1千200~1千400名の人が殺人事件の犠牲になっている。1日当たり3~4人がテロにより殺害されていることになる。しかし多くの日本人は、日本は平和で治安の良い国だと思っている。テロの恐怖におののきながら生きているわけではない。しかし北朝鮮のミサイルについては怖いと思っている。ミサイルが着弾すると東京中が火の海になるようなイメージを持っているからだ。決してそんなことはないのであるが。

(中略)北朝鮮のミサイルは怖い。だが冷静に考えてみれば北朝鮮のミサイル攻撃により命を落とす確率は交通事故の100分の1以下だと思う。だから北朝鮮のミサイルなんかに恐れおののくことはないのだ。いかなる国家政策も100%の安全を保障することは出来ない。交通事故以下の危険の確率についてはそれほど心配してもしょうがない。これを私は「タモちゃんの交通事故理論」と呼んでいる。

「危険の確率を考える」航空自衛隊を元気にする10の提言
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/1595.html

こんなものに何兆円も使うのなら、景気対策に福祉・医療・教育予算に回してはいかがだろうか。