イージス艦衝突事故 盾(イージス)が槍になってどうする

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2008年2月19日に海上自衛隊所属のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」とが衝突した。
自衛艦でなくても事故は起こす。
そこでこれを大型船と小型船の事故として考えてみる。

小型船は直前に回避行動をとっている。面舵を切っているのだ。大型船も面舵を切るべきだったが、回避行動の形跡がない。

当初、大型船乗員は小型船が左から右に移動してきてぶつかったと証言していた。実際はまったく逆だった。

じつはずっと前から小型船群に気付いていたが、漫然と自動操縦で走っていたことも、海上保安庁に突き止められるまで黙っていた。大型船側はレーダーの能力不足だと語ったが、事実無根だった。

大型船の本社は何度も記者会見を開いているが、ただ右往左往しているだけで、肝心の情報が一向に出てこない。事態に対処するというより、事実隠蔽と責任回避に熱心のようだ。

レーダーの記録がないという。GPSの航跡記録も小型船側のものしか発表されない。いったい、大型船側は何をやっているのか。

で、これがイージス艦だ。そこらのタンカーではないのだ。小回りが利かないだの、レーダーの性能が悪いだの、海面が見にくいだの、見張りが交代したばかりだの、言い訳になると思っているのだろうか。これが機雷だったらどうするのか。これが奇襲攻撃だったらどうなるのか。敵が悪いだのと言い訳しているうちに船は沈められ、国民は殺される。

海上自衛隊は自らを恥じるべきである。国防が大切だというのなら、その任務の重大性に見合った振る舞いをするべきだろう。国民の信頼を失った軍隊がいかにもろいものか、痛いほど世界史が教えてくれている。国民を大切にしない粗暴の軍は、国民から見放されるのだ。

自衛隊に「おごり」はないか。世界有数の戦力を持って、創建当初の真摯さを失ってはいまいか。

防衛省は遺族に心から謝罪し、補償も十分に手厚く行い、情報をただちに公開して原因を徹底的に究明し、そのことで海難事故防止に寄与し、再発防止を国民に対して誓うべきである。

海上自衛隊よ、肩で風切る軍人さんになってくれるな。海のルールぐらいは守ってくれ。平和日本にふさわしく、シーマンシップを誇りにして、国民には謙虚に、しかして精強な部隊であってほしい。

お願いだから、自衛隊を支持し頼りにしている我々に、肩身の狭い思いをさせないでほしい。

イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、防衛省の情報開示に対し、批判が強まっている。19日の発生から、抗議電話は1000本を超え、市民団体の要請も後を絶たない。同省は「捜査に影響がある」と釈明するが、清徳丸の視認をめぐる時刻の訂正や、僚船船長らの証言との食い違いに口を閉ざす姿勢は、「隠ぺいしているのではないか」と不信感を増大させるばかりだ。

防衛省では事故後、主要幹部が定例を含め10回近く会見したが、22日になっても証言との食い違いなどを明確に説明しない上、(1)あたご乗員の配置(2)レーダーの探知状況(3)見張りからの報告の有無-など、基本的な事実さえ明らかにしていない。増田好平事務次官によると、「海上保安庁の捜査に予断を与えてはいけない」からだという。

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