子どもの貧困と「グローリー・ハレルヤ」

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■子どもと貧困

日本全国で貧困が深刻になっています。アメリカを見習った小泉改革は、貧富の差が少なくて心穏やかだった日本を、金に目をぎらつかせた人間が徘徊するギスギスした国に変えてしまいました。日本は「貧困」を克服できた国だと思っていたのに、小泉さんが首相をしていた7年間で、仕事がなくて青年が餓死するような国になってしまいました。

「私たちが進み続ける理由」に描かれているアメリカの貧困が、他人事ではなくなってきたようです。仕事がないので自衛隊に志願する青年が増えていると言います。家庭の貧困は子どもたちに信じがたいほどの影響を与えているそうです。

■貧困大国・日本

子どもを母親に押しつけて家を出て行く無責任な男性が増えていると言います。国連が日本の母子家庭・ひとり親家庭の貧困拡大に警告を鳴らしてい ます。働く母子家庭・ひとり親家庭の貧困率は先進国・中進国平均21%の3倍近い57・9%に上ります。

日本の母子家庭の母親は仕事を掛け持ちして健康を犠牲にする例も珍しくないほど、先進諸国の中でも突出して働いているのが実態です。それでも貧困が広がっているのは異常としかいいようがありません。

派遣労働の広がりで、働いてもまともに子どもを育てられないほどの低賃金が普通のことになっており、我慢できない男が家庭から逃げ出しているのです。男がへたれなんですが、そんなことを言っている場合ではありませんよね。OECD(国連経済開発機構)は「貧困が次の世代に引き継がれていく危険」を指摘しています。こんな社会がまともな社会といえるのでしょうか。

■3度の食事に「天国だよ」

生活費が足りないために家庭で食事ができなくて、給食を食べに学校に通う子供が増えているそうです。これではまるでアフリカの最貧国です。夏休みになると給食がないので、万引きして食べていた子どもが補導される事件が起きています。小学校の2泊3日の自然教室に参加して、3度の食事と布団と風呂がある生活に、先生に『オレ、天国だよ』と言った子どももいるそうです。

こんな状態なのに政府は子どものための福祉・民生・教育予算を削るばかりです。他方では高い予算をつかってスパイ衛星を打ち上げたり、毎年新しい潜水艦を造ったり、外国に自衛隊を送り込んだり……そういうお金はあるのだそうです。

■グローリー・ハレルヤ

こんど憲法合唱団で歌う「グローリー・ハレルヤ」の原曲は「リパブリック讃歌」と言って、アメリカ南北戦争のときの北軍(奴隷解放軍)の行進曲です。牛馬のように働かされるだけで人間らしい扱いをされないことに抗議し、命を賭けて戦った黒人たちの歌なんです。「やさしいイエスさまだけど、差別と貧困に胸を痛めて怒っておられるぞ」というのがその歌詞です。

昼も夜も汗水流してまるで奴隷のように働き、苦しみながら子どもを育てている、すべての母親たちのための応援歌として、心を込めて歌いたいですね! そしてちょっとでもこの国をまともな国にするためにも。