ウクライナ貨物船を解放=ソマリア沖海賊、身代金受け取り 特殊部隊は何もできなかった

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昨年9月の乗っ取りから5ヶ月。ロシアは特殊部隊まで送り込み、米ロの軍艦が包囲していたのにもかかわらず、身代金を支払って解決するしかありませんでした。ロシア特殊部隊にできないことが、自衛隊にできるはずもありません。海賊を追い払うための巡回警備なら海上保安庁が適任です。やはり自衛隊を派遣する根拠はないと思います。

海賊の母船として使われているロシア製の船尾トロール船、「BURUM OCEAN」、「ARENA」または「ATHENA」やフランス製の2本マストのヨット、「Carre D’as IV」を拿捕できるように国際法を整備するの各国間調整をするなど、日本が乗り出さねばならない仕事はいくらでもあります。

11月16日に解放されたMT Stolt Valorの乗組員は、インド紙、The Hindustan Timesのインタビューで、ハイジャックされたときの状況などについて、次のように答えている。なお、同紙は、身代金の額について、最大250万米ドルとみている。

海賊に乗り込まれたら、それまで―拘束船員、解放後の会見
The Hindustan Times 2008/11/17

Q:海賊襲撃が多発する海域を航行中の船内はどのような状況か。

A:船の全ての出入り口は施錠され、全ての航行船舶と接近する小型ボートを見張るために、ブリッジの見張り要員を増員する。しかしながら、海賊に襲撃されても、我々には救難信号を発信することしかできない。海賊に乗り込まれたら、それまでである。(Once they are aboard, the game is over.)

Q:海賊は公海でどのようにして船舶をハイジャックするのか。

A:海賊は通常、1~2隻の小型高速ボートで船尾から接近してくる。海賊はまた、見張り要員が行き違う船舶を見張るために右舷に立つことが多いため、左舷からも襲撃してくる。小型高速ボートは20~25ノットのスピードで、通常13~14ノットで航行する多くの商船よりも早い。

Q:商船は保安訓練をしているのか。

A:全ての商船は、緊急対処計画と保安システムを備えている。しかしながら、非武装の乗組員が海賊に対して何ができるのか。一部のイスラエル船は砲を備えているが、商船は通常、如何なる武器をも備えていない。

Q:商船が準拠する標準的な運用手順があるか。

A:商船は通常、接近する小型高速ボートの操縦を困難にさせるために大波を起こすような回避行動をとる。高水圧の放水も海賊の接近を阻止するために使用される。しかし、これらも実際的ではなく、一旦海賊に乗り込まれたら、降伏する以外に選択肢はない。

Q:インド海軍など、海軍の戦闘艦の存在に安心感を得られるか。

A:ノー。十分ではない。11月10日にハイジャックされたケミカル・タンカー、MT Stolt Strengthは、インド海軍戦闘艦の24カイリ後方の海域にいた。救難信号を発信したが、どの国の戦闘艦からも反応がなかった。