パート・派遣 年収200万円以下74%…厚労省調査

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1775084879&owner_id=12631570

有期労働者 年収200万以下74% 
*http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1742883&media_id=2

衝撃的なニュースだ。
しかも、

企業調査では、有期労働者を雇っている企業の79.7%が、有期労働者なしでは「事業が成り立たない」と回答。前回(53.8%)より依存度を高めている。

会社も大変なんだなあと、うっかり勘違いしてはいけない。多くの大企業は労働者の苦境をよそに(てか踏み台にして)、過去最高の経常利益を計上しているのだ。一握りの企業が、労働者や下請け企業の犠牲の上に、かつてない繁栄を謳歌しているのだ。

企業の業績に比例して、資産家が独占する富の割合も増え続けている。一方、持たざる者はますます貧しくなっている。社会格差が急速に拡大しているのだ。もちろんこの格差は現代の経済システムの中で人為的に作られたものだ。

それなのに、貧しい階層にいる人は、その現状が自分の責任であるかのように錯覚している。いつかビッグになってやんぜと、はかない夢を見て、満たされない現実を慰めている。

大勘違いは大間違いの元
個人ブログ:もうすぐ北風が強くなる
2011/9/14
http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-647.html

所得階層間の階段を上る機会は限りなくゼロに近いという現実があるのに、「自分にはいつか金持ちになるチャンスがある」という非常に大きな勘違い(別名「アメリカン・ドリーム」)を抱いている人が少なからず存在するために、富の再分配政策がいつまでたっても実施されないようなのである。

かつてマルクスは宗教は麻薬だと言った(*注)。
現代の麻薬は「成功哲学」かも知れない。

*注:「宗教的悲惨は現実的悲惨の表現でもあれば現実的悲惨にたいする抗議でもある。宗教は追いつめられた者の溜息であり、非情な世界の情であるとともに、霊なき状態の霊でもある。それは人民の阿片(アヘン)である」(『ヘーゲル法哲学批判序論』)