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在特会の心情を支えているのは、相互に絡み合っている多数本の足です。一本ぐらいへし折っても倒れないですね。一本をへし折るためには、その足の一本一歩を支えている「事実」という無数の支肢を切り取って行かなきゃなりません。たとえば「従軍慰安婦は高給娼婦だった」などという誤った「事実」を、正しい事実に戻さなきゃいけません。
援軍にやってくる他の足ともたたかわなきゃいけません。一本の足をへし折っても、つぎの足に取りかかっている内に、へし折ったはずの足が、別の足からエネルギーを注入されて、またむくむくと再生してしまうから、切りがないです。
私たちの社会は「みんな」に弱い脆弱な社会です。「みんなそう言ってる」。「みんなそう思っている」。こいつがまかり通ると、論理なんか無力なもんです。だから在特会や在特会的なものを「みんな」にさせないことです。
いまはまだ在特会に嫌悪感を抱く人の方が多いでしょう。だから彼らの醜悪性を広く知らせて、「みんな」を彼らから遠ざけなければなりません。少数カルトは疎外されればその疎外感をエネルギーに生き残りますから、在特会を根絶させるのは困難かも知れません。しかし在特会は所属員の人間性を成長させる論理を持ちませんから、疎外感だけでエネルギーを持続させることはできないでしょう。「みんな」と切り離せば、いずれ運動エネルギーを枯渇させて果てることと思われます。
問題は、在特会「的」な部分ですね。在特会とたたかう武器である「事実と論理」は、むしろこちらに対して有効だと思います。
ただまあ、国の中枢部分にも在特会と共通する心情をもつ奴がいるってのが厄介で、小泉現象や麻生現象みられるように、これは容易に「みんな」に転化しますからねえ。
「在特会を支える要素」をカテゴライズすると次のようになるのかな。これらが、たとえば「歴史教科書問題」と「内政干渉」がくっついたり、相互に絡み合っているんですね。
■主権国家の関係性
・内政干渉
・領土問題
■歴史認識
・従軍慰安婦
・韓国併合
・創氏改名
・徴用(強制連行)
・歴史教科書問題
■日本の行政施策
・朝鮮学校の位置づけ
・在留許可の問題
・愛国心教育
・人権教育
・警察の治安維持(偏頗性)
■日本社会の問題
・差別を肯定する心情
・メディアリテラシー
・嫌韓流