重すぎる証言──南京事件から70年

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=644752169&owner_id=12631570

昨日、南京事件被害者の証言を聞きました。南京事件から70年です。この年月を経て、いまだに一人の証言者(張さん 女性)は日本に来るのが怖かったのだそうです。

証言を依頼したけれども断られたそうです。日本に行けば殺される、と拒まれました。どうにか日本に来られたのは、依頼主が長年にわたりこの問題に係わってこられた良心的な日本人であったこと、南京大虐殺記念館の館長さん(女性)と、息子さんのお嫁さんが同行してくれるからでした。

張さんは、テレビに日本人が映るだけで、スイッチを切るそうです。極めて重篤のPTSDだと思います。11歳でレイプされた情景がフラッシュバックして泣きじゃくり、途中で証言が出来なくなってしまいました。

つらいことを思い出させて、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。国会議員の4分の1が南京大虐殺はなかったと叫ぶ日本会議に所属している現状を、なんとかしないといけない。本当にそう思いました。

しかしどうしても信じ切れない証言内容もありました。証言者がウソをついているとは思えません。そういうことがあったのかもしれません。なかったとは言い切れません。しかし信じろと言われると、とても辛くて信じ切れない。

それは日本兵が赤ん坊に銃剣を突き刺し、放り投げて遊んでいるのを見たという証言です。それも一人ではなく、何人も次々に。赤ん坊が泣かなくなると放り捨てて、つぎの赤ん坊に銃剣を突き刺す。そのそばで数人の兵隊が笑っていたと言います。

この情景はとても信じ切れません。耳をふさぎたくなる証言でした。幼児を遊びで殺すというのは、他の戦争犯罪とは一線を画する行為です。むしろ病的なサディズムを思わせます。刑罰や人倫のタガがはずれれば、とてつもない残虐性をむき出しにするタイプも、たくさんの兵隊の中にはいると思われます。しかし部隊行動としてそれをするだろうか。なかには獣のごとき日本兵が混じっていたとしても、部隊がまるごとサイコ野郎ばかりではなかったと思います。長い記憶の歴史の中で、反日宣伝と実際の情景が入り交じってしまったのだと思いたい。

私は平和資料を集める過程でかなり多くの元日本兵と語りました。彼らも残虐行為に加担した証言を語ってくれましたが、しかしそれにしても……。これを受け入れるには、かなり時間がかかるものと思います。
帰りはどっと疲れが出てしまいました。

大阪で開かれた同じ集会にマイミクのもぐらさんが参加しておられて、素晴らしい日記を書いておられるので、リンクさせてもらいます。
「<証言資料>南京大虐殺から70年~世界が見ている「南京」集会に参加して」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=643834812&owner_id=9270908&comment_count=10