海賊退治に適任なのは海上保安庁

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=967123799&owner_id=12631570

海賊対策 海自の護衛に前向き
*http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=640419&media_id=2

それより実績のある海上保安庁にお願いしてはどうでしょう。海賊の名所だったマラッカ海峡では事件が減少しています。日本の取り組みが功を奏したのだと思います。海上保安庁が海賊船より足の速い中古の巡視船を提供したり、関係国の海上警察に取締ノウハウを指導する「海上犯罪取締研修」を開いたり、巡視船・航空機を派遣しての共同訓練など、積極的に取り組んだ成果です。

アジアの海賊もロケット砲や自動小銃を装備して荒くれ者だったのですがね。
*http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/anti-piracy/file/hasseijoukyou/gennjou/genjou(-2007).htm

上のURLが開かなければ下記から「海賊発生状況」を見てください。
*http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/anti-piracy/index.htm

写真:海上保安庁の不審船制圧訓練1

海保はすでにこの問題に取り組んでいて、イエメンの海保機関を研修に招待し、今年から参加しているとの報道がありました。

*http://newsing.jp/entry?url=www.tokyo-np.co.jp%2Farticle%2Fnational%2Fnews%2FCK2008101802000235.html

写真上:海上保安庁の不審船制圧訓練2

ソマリアの海賊は大変な問題だと思いますが、日本は他の国みたいにいきなり軍艦を投入するというのはいかがなものでしょうか。まあ、軍艦が無駄だとか有効でないとは言いませんが。軍艦は海賊船をやっつけることができても、取締が本務ではないのでそれっきりです。海賊退治には武力行使だけでは十分ではないと思います。

やはり長期的な対策としては犯罪取締の方法を使わないと効果が薄いと思います。そういう観点からは、海上保安庁を派遣するのがいいと思います。武装海賊相手に巡視船で大丈夫かという不安があるかも知れませんが、朝鮮の武装不審船に攻撃されながらこれをを追いつめて自沈させたのは海保です。

海上保安庁のヘリコプター搭載巡視船「しきしま」

そもそもソマリアの海賊はアメリカが「テロとの戦争」に失敗した余波のように見えます。「イスラム法廷」と政府軍の争いに火をぶち込み、小規模な戦闘だった内戦を近代兵器を駆使する巨大な内戦にしてしまったのはアメリカです。

戦争のせいでソマリア経済が崩壊してしまいました。海賊でもしなければ食べていけない状態に漁民を追い込んでしまったのは、戦争です。しかも内戦のせいで国内には武器がゴロゴロしている。反政府側は戦費調達のために武器を横流しする。政府軍側は高官の小遣い銭稼ぎのために同じことをする。

そこでちょっと前まではただの漁民だった村人が、たちまち凶暴な武装海賊に早変わりです。海賊がもうかるとなれば、そこから運上金をせしめるのが武装勢力の習わし(彼らは税金と称しています)ですから、漁民たちは村の安全を金で買うため、もっと海賊にいそしまなねばなりません。そこで↓こんな状態です。
*http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/anti-piracy/file/somalia/joukyou1.htm

アメリカの失敗のケツを日本が拭くってのには抵抗があるなあ。
しかし手をこまねいているわけにもいかないなら、海上保安庁が任務に適していると思います。