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髪形違反で卒業式出席させず
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どっちが悪いとか言う話ではないな。
学校はルールどおりにしただけだし、生徒はペナルティ覚悟で信念を貫いた。どちらもある意味で偉いと思う。
やってることそれ自体は、あんまり価値のない馬鹿な行為だとは思うけど、ときには体を張って馬鹿をやれるのが若さというもんだ。馬鹿のひとつぐらいできなきゃ若さの値打ちがないとも言える(自分だって、いま振り返れば顔が火照るような馬鹿な間違いを、これでもかってぐらい繰り返したもん 笑)。この程度のことは「元気があって宜しいっ」と笑い飛ばせる余裕がなきゃね。
親が抗議したということだけど、生徒が親に泣きついたんなら論外だと思う。自分の行動には自分で責任をとればいいんだから。結果を承知でやっといて、あとからウダウダ言うなよと。これは文字通りの自己責任の範疇に入る問題だなあ。
こう書くと、いつもの意見と違うと思われるかも知れない。派遣切りされた若者に「お前が派遣を選んだんじゃないか」と自己責任論をぶちかますのは間違いだというのが、日頃の自分の意見ですから。
あれとこれとは、問題の所在が違うと思う。派遣の場合、「派遣労働には夢のある未来が待っている」とおだてたのは、政府を初めとする大人社会だったもん。
「週の内、3日だけ働いて、あとの時間は社会貢献や自己実現に使おう」
「そういう生き方のができるるのが派遣という働き方」
こんなことを政府の審議会が、真顔で言っていたんだから。
そりゃ若者が本気にするのは無理ないです。
「景気が悪くなれば、真っ先にクビを切られるよ」なんて警告は一言もなかったんだから。
派遣切り=自己責任というのは、いわば学校が「髪の長い生徒はカッコいいぜ」とおだてておきながら、あとから手のひらを返すように「髪を切らないお前が悪い」と言ったようなもの。だから卒業式の話とは全然ちがう。
このニュースの生徒が、将来、「オレは卒業式を棒に振っても髪を切らなかったんだぜ」と胸を張るか、「若気の至りで馬鹿なコトしたよなあ」と反省するか、それはわからない。が、静かに卒業式に出た人間には味わえない貴重な経験をしたのは事実なんだから、威張るにしろ、反省するにしろ、その経験を自分の人生にプラスにいかしてほしいものだと思いますねえ。
兵庫県立明石城西高(同県明石市)が2月にあった卒業式に、頭髪が耳にかかっている卒業生の男子3人を、校務規定に違反しているとの理由で出席させなかったことが9日、わかった。学校側は「髪形については生徒全員に日々、指導しており、卒業式だからというものではない。こういう結果になったのは残念」と話している。
同校によると、男子の髪形について「自然な状態で、襟や耳、まゆにかからない」などと「校務規定」で定めている。
2月27日の卒業式当日、髪形の規定に違反しているとして、卒業生の男子4人を教室に待機させた。うち1人は式の直前に髪を切って式に出席したが、残りの3人は出席できず、教室で卒業証書を受け取ったという。
同校は「卒業式までに髪形などの点検を受けるように指導したが、生徒は応じなかった」と説明。出席できなかった生徒の親1人からは不満が寄せられたという。
県教委高校教育課は「入学以来、指導していることで、生徒、保護者の理解の下、進めてきた。卒業式に出席させなかったことは不適切な対応だとは考えていない」と話した。