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中山成彬国交相「辞職する考えないが、しがみつくつもりもない」
読売新聞9月27日 15:41
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国交相のお仕事は日教組をぶっ壊すことではないでしょ？
私は思うのですが、日教組のことより政治家としてのご自分の資質を心配なさった方がよいのではなかろうか。
まずその1
「日教組が強い県は学力テストの成績が悪い」という発言を撤回しないとおっしゃっていますけど、ですね。学テ成績小学校1位、中学校3位と堂々たる成績の秋田県は、日教組組織率が5割を超える日教組王国。一方、中山さんに「なかなか本質を突いている」とエールを送った橋下知事の大阪は、組織率が3割もないのに学テ成績45位。全然、「本質を突いて」ないですってろくに調べもしないでいい加減なヨタをとばすのが大臣のお仕事ではないと思うんですが……
その2
大臣の座に「しがみつくつもりもない」というのはあたかもいさぎよい態度であるかに錯覚しておられるのかも知れませんが、それは無責任というものです。大臣の職務にその程度の覚悟しか持っていないのなら、はじめから引き受けなければいい。自分のなすべきことを何もしないうちに、職務と無関係な内容で他人を攻撃して、しかも中身が間違ってるので問題を引き起こし、国政を停滞させる危険を招いている。このことの責任の重大性について、まったく自覚がない。辞めるか辞めないかを国政の視点からではなく、ご自分の都合を中心に考えておられるようです。こういう人物が政治家としてふさわしいといえるのか、本当に疑問です。
まあ私は日教組の一員でもないし、一緒に何かをしたこともないし、彼らが何を唱えているかもあまり知りません。中山さんは「日教組が道徳教育に反対している」ことを“ぶっ壊す”理由のひとつに揚げています。たしかに道徳教育というものは必要だと思うし、それに日教組が反対しているのなら何でかなあと思います。
けれどいまの自民党の先生たちを見ていると、道徳教育を受けなければならないのは子どもたちより先にまずあなた方ではないかと言いたくなってしまいます。特に中山先生には責任感という道徳を身につけていただきたいと切実に思います。
よく分からない私の目からは、日教組は同和教育に熱心なイメージがあります。それは人倫とか人権とかを大切にしようという教育でしょうから、日教組が道徳教育一般に反対しているとは思えません。中山さんのおっしゃっているのは何か特殊な、自民党好みの「道徳」なのではないでしょうか。