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インドネシア訪問、秋篠宮ご夫妻が英雄墓地で献花
読売新聞 2008年1月19日 14:04
日本の敗戦後にインドネシア独立義勇軍として戦った元日本兵たち。27人が英雄として埋葬されているという。
アジア解放の戦いだと言われた「大東亜戦争」。その理想を心から信じて戦った日本兵も、わずかだけどいたのだ。でも、下級兵士ばかりだ。
鉦や太鼓ではやしたてて「正義の戦い」なるものに国民を駆り立てた上層部。そいつらはただの一人も、アジア独立の戦いに殉じていない。しょせん、ただのプロパガンダだったわけだ。
国策宣伝を真に受けた下級兵は、今どういう扱いを受けているのだろう。敗戦後のその戦いは、日本兵としての「軍歴」に参入されていない。その死は厚生省援護局から「戦死」と認めてもらっていない。つまりかれらを煽り立てて利用した日本政府からは、何の報いも得ていないわけだ。利用するだけ利用して、あとはほったらかし。政府なんてそんなもんだ。
インドネシア独立に殉じた彼らは、たしかに英雄の名がふさわしい。でもその純真な心が大日本帝国の侵略にうまく利用されてしまったのだと思うと、彼らの人生とは、その戦いと死とは、何だったのだろうか。
他方では彼らの存在をもって、大東亜戦争が侵略戦争でなかった論証に使おうとする小林よしのりみたいなのがいる。どこまでも利用される彼らの死。誇らしくもあり、かつ哀れでもある。
靖国神社には祀られているのだろうか。調べてもよくわからない。たぶん、祀られていない。国策を信じて戦ったのに、「護国の英霊」と認められていないのだ。本当にアジア解放のために戦った彼らは、侵略神社である靖国になど祀られないのが相応しいだろう。