曽野綾子のウソみっけ

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曽野綾子は赤松隊長に一度しか会っていないと言う。また赤松隊の隊員と会うときには個別に会ったという。そうすれば本音が聞けるだろうと思ったと。これらの言はあからさまなウソである。

まず、彼女のウソの言動を確認しておく。曽野綾子は『鉄の暴風』の著者太田良博氏との議論でこう書いている。

「私は赤松氏とは、ほかの人ほど接触しなかった。こういう場合の当事者が何をいっても弁解だということになることは目に見えているから、私はむしろエネルギーを省きたかったのである。はっきりしておきたいのは、私が赤松氏をかばう理由は何もないということだ。私は赤松氏の親類でもない。取材の時に一度訪問したことはあるが、それ以来遺族との交渉もない。」
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/103.html

第34回司法制度改革審議会では、こう述べている。

「もとより私には特別な調査機関もありません。私はただ足で歩いて一つ一つ疑念を調べ上げていっただけです。本土では赤松隊員に個別に会いました。当時守備隊も、ひどい食料不足に陥っていたのですから、当然人々の心も荒れていたと思います。グループで会うと口裏を合わせるでしょうが、個別なら逆に当時の赤松氏を非難する発言が出やすいだろうと思ってそのようにしました。」
http://www.kantei.go.jp/jp/sihouseido/dai34/34gijiroku.html

これらは真っ赤なウソである。
赤松隊長が自己弁明を投稿した雑誌記事が保存されているのだが、その写真を拡大するとこんなキャプションがつけられている。

「つい先頃、名古屋で沖縄の召集兵も交えて旧隊員が旧交をあたためた。取材中の作家・曾野綾子さんの姿もみえる」
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/840.html

このように曽野綾子は赤松隊の会合に出席している。このときしか取材していないなら、一人一人から取材したというのがウソだし、このときは取材していないというなら、一度しか会っていないというのがウソになる。こんな矛盾したことを公的なところで堂々と述べる人物の言動が信用できるはずがないと、私は思う。