[慰安婦容認]不思議の国ニッポン

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ここ何日間かで突然女性の味方に豹変した橋下だが、慰安婦問題でたたかれる以前の彼は、女性の権利を大切にするタイプの政治家ではなかった。

彼が女性の尊厳を大切にしたいのであれば、米軍司令官に「フーゾクの活用」より、米軍の綱紀粛正を求めるべきだったし、政府に対して日米地位協定の改正を迫るべきだったろう。

しかし地位協定の改正に米軍が応じるかどうか、自分としてはかなり疑問だ。

いまから書く話を聞いて、不思議に思わない人がいるだろうか。

とある刑事被告人が、拘置所にいた。彼は新聞を読むお金がないが、読みたいという。そこで親切な国選弁護士が古新聞を差し入れようとすると、拘置所の職員がそれを拒否した。
その言い分はこうだ。
「その新聞は、被告人がお金を支払えば拘置所で買える新聞なので、差し入れできない」

そうはいっても、金がなければ買えないではないかと、弁護士は笑った。だが職員は笑わなかった。真面目な顔で、それが規則だからあかんという。
「どうしても差し入れたければ、コピーすれば文書として差し入れできる」
はああ?
新聞はあかんけど、同じ内容のコピーならいい?
おーまーえーはーあーほーかー、とは弁護士は言わなかったが、コピーがいいなら、新聞それ自体を差し入れさせればよいではないかと迫った。
手間と金かけてコピーするなど無駄以外の何ものでもない。
しかし職員は、「規則だからダメだ」の一点張り。

「刑事施設及び被収容者の処遇に関する規則」に新聞購読の制限について定めてあるが、それは「制限することができる」とあるだけだ。
必ず制限しなければならない根拠などないではないか。
「しかし本官はそのように命じられている」
頭に来た弁護士が、一体どんな規則にもとづいた命令だ、根拠を示せと食い下がると、石頭がしれっと言ってのけた。
「その規則は公開できない」
規則を公開できない規則があるのだという。
この国はカフカの国かいな。

被告人の権利をどんな規則で縛っているのか、その運用に不手際はないのか、それを探るには規則それ自体を検討しなければどうにもならんではないか、何を理不尽なことをぬかしておるのだと怒っても、それが規則だと繰り返すばかり。
「どうしても規則を知りたければ、しかるべき手続を踏んで公開を請求せよ」と。

たかが新聞一つ読むのに、わざわざ情報公開請求しろてかい。それが「施行細目」なのか「運用規則」なのか、なんらかの「通達」なのか当該拘置所長が定めた「運用」なのか、規則の名称すらわからないのに、膨大な法律群から、そんなあほくさい規則をどうやって特定しろというのか。

こういう国ですわ、わが国は。被疑者の人権とか、被告人の人権とか、そんなものどこにもない。

米軍の地位協定を変えて日本国民の利益を守ろうとしても、米軍政当局はがんとして受け付けないだろう。被告人が新聞も差し入れて貰えない、こんな人権後進国の法の下に米兵を置くなど、決して認められない、もしも認めたら、許しがたい人権侵害であるとして議会から告発されるだろう、と。

橋下氏が訪米中止「今の状況ではメリットない」
読売新聞 5月28日 17:07
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