靖国──中韓ともめるからダメなのか?

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中韓と摩擦再燃=北朝鮮戦略に影響も―靖国問題
時事通信社4月22日21:02
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靖国問題は第一義的に国内問題だ。先の大戦をどのように総括するのか、それが第一テーマだ。中韓との関係も大切だが、そればかりを取り沙汰するのは問題の本質を見誤るものだろう。

大日本帝国による侵略の被害を受けた隣国への積極的な配慮は、当然に必要だ。それは日本の主体的な責任において、なされるべきことだ。中韓が文句をいうから靖国に参拝すべきでないという意見は、主体性というものがすっぽりと欠けている。そこが、みっともないと思う。

安倍さんは戦争で亡くなった方々への慰霊の気持ちで供物を捧げたそうだ。

靖国が戦争で亡くなった方々を祀る社でないことは、何度か書いた。たとえば下記。

「臣民たるもの靖国を参拝すべし???」

閣僚の不参拝、都知事が批判 * 日本人なら靖国神社に参拝しろというなら、日本のために戦って亡くなった方がみんな靖国神社に祀られているのだろうか。いや、そういう祀られ方はされていない。 実例を挙げよう。 姫路空襲のとき、焼夷弾が降り注...

靖国は戦争で亡くなった兵士を祀る社ですらない。靖国は大東亜戦争を肯定し、称揚し、戦争で亡くなった人を公的な死者と私的な死者に差別し、公的(と彼らが認めた)死者だけをほめそやし、後に続けと持て囃す戦争神社だ。

いま靖国でやっている特別展に、そのことは明らかだ。
「大東亜戦争七十年展2~すべては祖国を護るため 毅然と立ち向かった先人たち」

アジア諸国に襲いかかり、人命を奪い、資源をぶんどり、その国土を帝国領土にした戦争が、彼らの手にかかると、「アジア諸国の解放と共存共栄の新秩序を確立するという理想」の戦争だったと書き換えられてしまう。

こんなデタラメなところに国権の最高責任者が供物を捧げてよいはずがない。誰に言われなくとも、すべきでないことはしてはならない。

平成25年遊就館特別展
「大東亜戦争七十年展2~すべては祖国を護るため 毅然と立ち向かった先人たち」

【趣旨】
開戦以来日本側に有利であった攻防は、ミッドウェー作戦の失敗から太平洋上の制海・制空権を失い、ガダルカナル島をはじめニューギニアなどの南東方面、さらに北方の諸島では、補給支援も途絶え武器弾薬も乏しい中で熾烈な戦いが続けられました。祖国の行く末を信じ、アジア諸国の解放と共存共栄の新秩序を確立するという理想に燃えて、雄々しくも勇戦奮闘された数多の先人達の御事蹟を是非この機会に御拝観戴きたく存じます。