大江・岩波裁判の原告関係者からのメッセージ

原告団のとある関係者があちこちの日記に裁判批判を書きました。そのうち一人がマイミクさんで、一人はマイミクのマイミクさんでした。そのコメントを批判したところ、彼はそれを読んで反省してくれました。原告側応援団の「えん罪訴訟を支援する会」で疑問をぶつけてみるというので、気をつけてくださいとメッセージしたところ、帰ってきたのが以下のメッセージです。原告関係者にはこういう人もいると知ってくださればと思います。

(冒頭省略)感情の刃を振り回し、そしてどろさんに叱責されたこと、冷静になって思ったこと、ご指摘いただいて原告側報告会で心に引っ掛かりがあったことを、自分の中で整理できたことを感謝しています。

私が、私として、実現したいのは、右左ではなく、本当はどうだったの? 真実は一体なんなんだろう? なぜ、これら様々な事象ははこんなに人々が争う種になっているんだろう? 事実さえわかればそれをもとに解決できるんじゃないか? という初心をもって、様々な主張をする会に出席し知ろうとしていた。わけです。なのに初心を忘れ偏向してしまっていたなんて、なんともお笑い草ですww

原告側団体で私が疑問を呈することで、私への攻撃があるということはおそらく、間違いないかと思います。そのことについても、お気遣いいただき、本当に感謝の念極まるところです。

しかし、怖いですが聞いてみようと思います。私の初心、原点に返って、それが私の求めていたことなのですから。すごく、すごく怖いですけどね(笑) 今後それで参加できなくなったとしてもそれは仕方ないかと思います。そこでできた友人にも会えなくなるかもしれないのは残念ですが。

今回の件、私の恥ずべき行為もどろさんに諭され、糧にできたことを私は喜びたいと思います。朱に交わればなんとやら、に自分がなってたんだなと(滝汗)

馬鹿な刃を振り回した私へ、どろさんは嘲笑することのほうが至極簡単だったはず。しかし強く諭してくださった。そのあと、心遣いまでいただけたことに、改めてお礼申し上げます。腰折れ文で申し訳ありません。初心を気づかせて頂けたことを非常に有り難くおもっております。それが、私の稚拙な文章で伝われば幸いです。

原告が名誉毀損であるとして示す「沖縄ノート」の文章は5カ所です。
その指摘の5カ所全部について、原告の隊長がどう表現されているか、示します。

(1) 「日本人の軍隊の「(中略)いさぎよく自決せよ」という命令」

主語は「日本軍」であって隊長じゃありません。

(2) 「この事件の責任者はいまなお、沖縄にむけてなにひとつあがなっていない」

事件の責任者」を個人特定していません。

(3) 「慶良間列島の渡嘉敷島で沖縄住民に集団自決を強制したと記憶される男」

「集団自決を強制した男」とは書いていません。「集団自決を強制したと渡嘉敷島で記憶される男」です。赤松隊長が渡嘉敷島で「住民に集団自決を強制したと記憶されていた」のは事実です。どこにもウソも事実誤認もありません。

(4) 「どのようにひかえめにいってもすくなくとも米軍の攻撃下で住民を陣地内に収容することを拒否し、投降勧告にきた住民はじめ数人をスパイとして処刑したことが確実であり、そのような状況下に、「命令された」集団自殺をひきおこす結果をまねいたことのはっきりしている守備隊長」

「米軍の攻撃下で住民を陣地内に収容することを拒否し」
「投降勧告にきた住民はじめ数人をスパイとして処刑した」
この事件は、隊長本人が認めています。

<「命令された」集団自殺をひきおこす結果をまねいたことのはっきりしている守備隊長>という箇所ですが、「命令された」というように「 」でくくってあって、これが伝聞であることを示し、さらに隊長が主体的に命令を下したとまでは断言できないから「結果をまねいた」と表現しています。結果を招いたのは本人も認めています。ウソもなく、事実誤認もありません。

(5) 「慶良間の集団自決の責任者」

個人を特定していません。また「責任者」とあるだけで「命令者」と書いていません。

以上です。