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中国海軍 海自機に威嚇の行動
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中国にとって、民主党政権が自民党政権より歓迎できると仮定します。すると、この行動は理解できません。ハト派を困らせ、タカ派を喜ばせる行動だからです。
中国にとって、沖縄の米軍基地がないほうがいいと仮定します。すると、この行動は理解できません。基地反対派を困らせ、基地推進派を喜ばせる行動だからです。
これが中国の威嚇政策の一環だと仮定します。すると、この行動は理解できません。実際には何の威嚇にもなっていないからです。
これが中国政府の意向ではなく、中国軍の跳ね上がりだと仮定します。それならば、あまりに幼稚で無意味です。こんな中国軍なら、恐ろしくありません。高価なおもちゃを与えられてはしゃいでいる子どもと同じですから。
これが一水兵の無思慮な行動だと仮定します。それなら、理解できます。
いまや我が海軍は艦隊を組んで堂々と外洋に出ていくことの出来る海軍になった。誇りと使命感とではち切れんばかりだ。指一本でも触れて見ろ、我が海軍の戦闘力を見せつけてやる! その気概が、馬鹿な行動に走らせたと考えれば、分からなくはありません。そういう気概を生むような好戦的な教育がされているのでしょう。まあ、軍隊とはそういうところです。
ただ、こういう無邪気で好戦的な第一線兵士が、紛争の火種を起こしてしまうことがまれにあるのです。それを思えば、無用の摩擦や緊張を生みかねない行動について、政府は厳重に抗議すべきです。
そして、先日10隻の艦隊が沖縄近海を横切った件についても、ちゃんと日本の意思を伝えることです。中国艦隊が航行したのは公海上だから、国際法上は問題がありません。しかし国際儀礼上、通りますよの挨拶ぐらいすべきではないかと。
中国のしていることは、例えればプロレスラーみたいな奴が、ぐいぐいと体を寄せてくるようなものです。それが何の意図もないものなら、よけてあげてもいいでしょう。しかし自分の存在を見せつけるなどの意図を持っているなら、うっかり引き下がるとますます押し込められますから、大事に至る前に「コラ!やめんかい!」とメッセージを発しないといけません。
そのどちらなのか。判断を誤ればケンカになりかねません。そんなことになればお互いの不幸ですから、中国政府と日本政府は緊密に連絡をとりあって、誤解が生じないようにしていただきたい。
政府がフラフラしていると、相手は図に乗り、こちらにはフラストレーションがたまり、その相互関係の中で、何かのキッカケで暴発することだってあるのですから。