潜水艦ではなくクジラだった

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9月14日の日記に書いた潜水艦騒ぎ

おいたが過ぎた潜水艦

高知県沖に国籍不明の潜水艦 * 取り逃がしたとか、国籍不明ってのが眉つばもので、情報操作が丸分かりですよね。海上自衛隊の対潜水艦能力がその程度であるはずないもの。潜水艦がめったに上げない潜望鏡をちょっと上げたら、なんとたまたまそこにイージス艦が...

ですが、「誤認」だったみたいですね。
結末はどうやら「正体=クジラ」に落ち着きそうです。

潜水艦の正体はクジラ? 防衛省、結論迷宮入り
2008/09/21 02:02 共同

高知県・足摺岬沖の豊後水道周辺で国籍不明の潜水艦が領海侵犯したとされる問題で、防衛省・自衛隊はクジラを潜水艦と見誤った公算が大きいとの見方を固めた。複数の関係者が20日、明らかにした。ただクジラと断定できる「証拠」もなく、結論は迷宮入りになりそうだ。

防衛省の14日午後の発表では、同日午前6時56分、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が豊後水道周辺の領海内で「潜望鏡らしきもの」を視認。音波を出して反響音で船舶などを探知するアクティブソナーで、約30分後「潜水艦の可能性が高い」と判断したという。スクリュー音など音の特徴を示す「音紋」は取れなかった。

関係者によれば、具体的には、ブリッジの外にいた砲術長が約1キロ先に潜望鏡らしきものを目視で発見。約10秒間見た後、そばにいた艦長に伝え、艦長は水面下に消えかかった潜望鏡らしきものとその影響で波打つ水面を確認した。

「あたご」は「潜望鏡らしきもの」の方向へかじを切り、アクティブソナーから何度も音波を発信したが、何らかの動くものを探知したのは2回。いずれも領海外からの反響音で、特に最初は、潜水艦の速度では想定できないほど現場から遠い地点からの反応だったという。

>スクリュー音など音の特徴を示す「音紋」は取れなかった。

海自のハイテクをもってしても音紋を取れないんなら、スクリューは回っていなかったと判断するしかありません。

>何らかの動くものを探知したのは2回。
>いずれも領海外からの反響音で、特に最初は、潜水艦の速度では想定できないほど現場から遠い地点からの反応だったという。

スクリューを使わないでアッという間に遠ざかることができる乗り物なんて存在しないから、こりゃもうクジラとしか思えませんね。

前の日記にこう書いておいて良かった。

あと、「誤認」の可能性もないわけではないんですよね。あんなところで潜望鏡をあげるのはどう考えても不自然ですもん。本当に、よーわからん事件です。

誤認したイージス艦「あたご」です。

だけど誤認した乗組員を笑ってほしくないなあ。「あたご」の乗組員は漁船を沈ませてしまった事故以来、見張り任務にピリピリしているからこういうことになったと思うんです。んで、選挙前だから危機意識を高めるような報告を待っていた自民党・防衛省あたりが、未確認情報の段階なのに「それっ」と飛びついてフライングしたんだと推測します。

そういう騒ぎはこっちへ置いといて、ここで言いたいのは別のこと。

今回の誤認騒ぎのおかげで、「あたご」乗組員が事故を反省している姿が、少しかいま見えた気がします。どんな小さなことでも見逃すまいと頑張っているんですよ。それと、情報を本部に連絡するスピードが速い! これも事故の教訓を生かしている兆候ではないかと。いつもながら、「おまえは自衛隊のこととなると点が甘い」と言われそうですけど

いま思うこと2つ。

1.選挙前の軍事記事には気をつけよう!
2.あきらめずに追っかけていれば、ひょっとしてクジラじゃなくて絶滅したはずのプレシオサウルスだったかも~!