「裁判は教科書書き換えが目的」と弁護団が自白した

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=942333787&owner_id=12631570

大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会のHPに控訴審の最新報告が掲載されています。
http://osaka-rekkyo.main.jp/okinawasen/

その内容はほとんどがマイミクもぐらさんによってすでに報告されていることで、改めてもぐらさんのレポートの凄さを実感しました。

もぐらさんの日記 2008/9/9
〈速報〉大江岩波沖縄戦裁判@大阪高裁 控訴審 第2回
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=928043669&owner_id=9270908

原告側のお粗末さについては上のレポートに尽くされていますので、ここでは繰り返しません。ただ、支援連絡会HPの報告の中で、次の箇所に目を引かれました。

>被控訴人側の弁護士が、この裁判の目的が個人の名誉毀損にあるのではなく、教科書を書き換え、国民の歴史認識をつくりかえることにあるとし、梅澤・赤松氏の名誉毀損というような私的な問題としてどうかではなく、国家権力の機関である軍隊として何を行使したのか、その是非を議論することを抑制しようとするのかどうかということが問われている裁判であると述べました。

>「控訴人は提訴の動機は、単なる自己の名誉や敬愛追慕の情の侵害にとどまらず……義憤であり、このまま放置することができないという使命感である。……そしてその意味で、昨年の教科書検定を通じて教科書から「命令」「強制」が削除されたことは訴訟の目的の一つを果たしたと評価できる事件であった。……個人の権利回復にとどまらず、より大きな政治的目的を併有していることは珍しいことではない。

なんじゃこりゃ~っ!
文字通りの政治裁判だという自白ではありませんか!
こういう文言は彼らの支援ブログには昨年から明記してありました。
私も彼ら支援者の意図を何度か批判したことがあります。
しかし、弁護士がこれを言うかあっ?

そりゃね、個人の権利拡充を訴えている裁判だけど、実は自分のみならずすべての人の権利を拡充したいと願っての裁判だというケースはいくらでもありますよ。国民全体の自由と人権を守るために、弾圧に屈しないで闘っている裁判もあります。しかしそれらはすべて、その目的を堂々と公言し、その目的に沿った議論を展開して闘っているんです。

彼らに聞きたいものですが、裁判の中で一度でも「教科書を書き換えるべきだ」なんて訴えたことがあるんでしょうか。彼らが言っているのは、「名誉を毀損された。その本は読んでないけど」なんてアホくさくケチくさい言い分だけではありませんか。そんな裁判で教科書をねじ曲げてやろうなどという謀略めいた手法と、人権裁判を、同列に並べられるはずがありません。語れば語るほどその薄汚れた姿があらわになる原告側。

も、開いた口がふさがりませんわ……