福島原発作業員のつぶやき(その2)何に騙されてここまで来てしまったのか

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福島第一原発で事故収拾にあたっている技術者Happy11311さんのツイート

Happy11311 
ただいまっ(^O^)今日も無事終了でし。先週から読書週間に入ってて読了。何よんでるの?って質問あったので答えるでし。一週間でオイラがよんだのは全部「辻仁成」さんの本で、「海峡の光」、「そこに僕はいた」、「明日の約束」、「ダリア」、そして最新刊の「永遠者」でし(^O^)

「永遠者」は辻さんに貰ったプレゼントなり。オイラはこの中で一番印象に残った言葉があるでし。それは、第二部のキネとコウヤとの会話が心に一番グサッときたでし。

キネ:「自分だけが苦しいわけじゃない、とは分かっているのですが、もう限界です。」

コウヤ:「誰もがあらゆることを我慢している。大丈夫、きっとあと少しすれば時代は変わる。その時まで弱音を吐かないで、頑張っていこう。」

キネ:「普通だったら助けられるような人でさえ、助けることが出来ないんですから。」

キネ:「何に騙されてここまで私たちは来てしまったのでしょう。騙された私たちが悪いのでしょうか?」

この会話は、オイラには戦中1944年の会話ではなく、今現在2012年の福島原発で苦しんでいる人々の会話に思えて…オーバーラップしてしまったでし。

まさに安全神話に騙された、裏切られた、なれの果ての会話に思えてならなかった。いま福島の被災者の家庭で同じような会話があるんじゃないかなぁって思いながら…。同じ小説を読んでも、読書側の人生や環境によって色々想いはかわるよね。充実した読書週間でした。でわでわ。