炉内にあるすさまじい量の放射性物質

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ストロンチウムが最高値6ベクレル/㎡見つかったとの報道が騒がれているが、6ベクレルがなんだというのだろう。その程度で健康被害なんかあるはずがない。原発から出たストロンチウムがこの程度で本当に不幸中の幸いだった。

しかし、だ。炉内にはすさまじい量の放射性物質が存在している。原発の使用済み燃料1トンあたりに含まれるいくつかの核種のベクレル数を確かめてみよう。単位は「兆ベクレル」だ。

まず事故から1年後のいま、
セシウム134が4100、ストロンチウム90が2700、プルトニウム239が11。

10年後、
セシウム134が200、ストロンチウム90が2190、プルトニウム239が11。

100年後、
セシウム134が0、ストロンチウム90が300、プルトニウム239が10.7。

1万年後、
ストロンチウム90が0、セシウム134が0、プルトニウム239が8.4。

1万年たってもトン当たり8兆4000億ベクレルもの放射線を発する物質を、これから100年、1000年、1万年と管理し続けなければならないわけだ。原発から何の恩恵も受けない子孫たちが、そんなことできるだろうか。

ウラン埋蔵量はあと100年分しかないという。反原発運動がなくても、100年後には燃料切れでどうせ動かせなくなるのだ。でもその間に、いったいどれほどの放射性物質を生み出すことか。一日でも早く、こんな馬鹿なことをやめなければならない。

しかし原発エネルギーをあてにして作り上げてきた我々の社会だから、原発を急停止させると、さまざまな問題が発生するだろう。原発エネルギーが、産業のみならず、医療、教育、福祉社会をも支えてきたのは、実に不愉快な、しかし現実なのだ。すぐにも止めたいが、止めると副作用があまりに大きすぎるというジレンマの前に、我々は立っている。

いっときの繁栄のために、なんでこんなもの作ってしまったんだろうか、ほんとに……