「アフガン給油はいらない」byクリントン

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1290324390&owner_id=12631570

*http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=967841&media_id=4

何度も日記で書いてきたように、実質的に海上活動は終了しています。海上自衛隊の存在は象徴的なものでしかありません。「アフガン給油をやめたら日米同盟はどうなる!」と金切り声を上げていた産経文化人さまや国士さまは涙目でしょうが。米国のアフガン戦略は、もっとスケールと発想がでかいんです。1カ月に1~2回の給油なんて、どうでもいいんですよ(米国が受けた給油は、7月は0回、8月は3回でした)。

*http://www.mod.go.jp/j/news/hokyushien/jisseki090807.html

ゴルゴ13みたいな国際戦略論はあまり好きじゃないんですが、まあ戯れ言と思ってください。
米国のアフガン戦略のキーワード、ひとつはイランです。
イラク・アフガンの安定にはイランの協力が不可欠です。
イランもアルカイダ過激主義の台頭は望みません。
イラン・アフガン・パキスタンの相互利益は共通しています。
だから地域問題で3国は協調しようとしています。
*http://www.asahi.com/international/update/0525/TKY200905250080.html

しかしイランは核問題を抱えているので、現状では米国との協調が不可能です。
少なくとも米国と話し合える程度にまでイランの核問題を解決するには、イランに強い影響力をもつロシアの協力が必要です。
そこでオバマ政権は、イランのミサイル脅威から東欧を守ると称して配備計画を進めていたMD計画を撤回しました。
これで軍事的脅威が激減したロシアの対米姿勢が劇的に変化しました。
まもなくイランの姿勢も変化するでしょう。
核問題で交渉が始まれば、当然アフガン地域安定化策も話し合われるはずです。

こうしてアフガンのアルカイダを孤立化して弱体化させ、アルカイダと結びついているタリバン過激派を軍事的に追いつめ、片方ではパシュトゥン人との和解を進めてタリバン多数派を戦線離脱させる……これがオバマのアフガン戦略です。
どこまでうまくいくかは知りませんが。