さよなら鳩山さん 辞任会見を予想する

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【首相辞任演説】

本日、内閣首班の座を辞任するに当たりまして、国民のみなさんに対し、今日までの絶大なご支持を感謝致します。
では、私の辞任のご挨拶を述べさせていただきます。
私の初心は変わっておりませんので、施政方針演説になぞらえて申しますれば、

政権を、守りたい。
政権を守りたいと、願うのです。
生まれきた政権、そして、育ちゆく政権を守りたい。

(参考)施政方針演説「はじめに」よりhttp://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/201001/29siseihousin.html

私は、このような思いから、今回辞任致すことにしたのでございます。

私は、一昨年末、インドを訪問した際、希望して、尊敬するマハトマ・ガンジー師の慰霊碑に献花させていただきました。慰霊碑には、ガンジー師の言葉が、刻まれています。私は、私の主導した内閣において、その言葉に似た政治を心がけて参りました。

すなわち、

「理念なき政治」
「労働なき富」
「報告なき収入」
「人格なき言葉」
「討議なき国会」
「中身なき演説」、そして
「実践なき公約」です。

(参考)施政方針演説「二 目指すべき日本のあり方」よりhttp://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/201001/29siseihousin.html

まさに、このとおりの政策を推進して参ったことを、私はひそかに自ら誇っております。

私は、我が国初の理工科系出身の内閣総理大臣として、国政運営にあたっては、常に数学的解決方法を採り入れて参りました。自民党の腐敗・硬直した政治と財政問題を引き継ぎ、数々の困難に逢着して参りましたが、これの解決にあたり、私はかの有名な数学の格言をいつでも適用して参ったのです。

すなわち、

困難は分割せよ。

この手法により、私はたくさんの公約を掲げました。

いま政権を去るに当たり、この成果を誇らしく思い、胸を張って首相官邸を出ていける、このように感慨深く噛みしめております。

国民の皆さん、有り難うございました。

【質疑応答】

○ 総理、いまたくさんの公約を掲げたと申されましたが、その結果が抜けているのではありませんか。結果はどうなったのです。
● え~、そのように、公約と結果という、2つのものを同時に比較するところから、すべての問題が発生するのです。困難は分割せよ、です。公約は公約です。結果は結果。同列に並べてはいけません。
○ 総理。しかしですね、公約が国民との契約であれば、結果は現金払いのようなものでしょう。たとえば買い物をするにしても、空手形だけでは買えませんよ。総理は空っぽのサイフで買い物をしようとしたのですか。
● 空っぽのサイフが良くないとは、私は思いません。
○ じゃあどうやって支払いを済ませるんですか。
● 簡単です。お金は母が出します。

☆ あなたがそうでも、私は、いや、国民はそんなことできないですよ。サイフなしで買い物できる国民なんていませんよ。それが世間の常識です。総理には常識が通用しないんですか。
● ほら、また関連のない2つのものを結び付けようとする。あなたはあなた、国民は国民、私は私です。あなたに聞きますが、たとえば私がイモ食ったら、あなたが屁をこくんですか。全国民が一斉に、プーというのですか。

△ 総理。では、裏切られた沖縄県民はどうなるんです。あなたは最低でも県外と言ったんですよ。
● 言うぐらいは今でも言いますよ。ただ、言葉で現実は変わらない。開けゴマと言っても、言っただけでは開かない。当たり前のことです。何か問題が?
△ でも、総理が言葉を守らなかったら、政治に対する信頼はどうなるんですか。
● あなたは考え違いをしています。私が言葉を守らなかったのではない。私は国外・県外と言いました。しかし動かなかったのは私ではなく基地です。私と基地は別のものです。
△ その基地を動かすとあなたは言ったでしょう。
● 言いました。これは約束です。でも基地は動かなかった。これは結果です。約束と結果は別々のものです。一緒にするから矛盾して見えるのです。私と基地、約束と結果。これら別々のものを一緒にして考えるから、そこに問題が生じるのです。それはそれ、これはこれとしておけば、何の問題も生じません。

□ 基地はどうして動かなかったんですか。
● 抑止力だからです。
□ 抑止力とはなんですか。
● 抑えて止める力です。抑えつけて止めれば、どんなものでも、まあ動きません。私はそれを学んだのです。

◇ 総理、国民は子ども手当など生活支援策に大いに期待して、民主党に支持を寄せたんです。総理はきれいごとさえ言っておけば良かったとお考えなのですか。
● あなたは考え違いをしておられる。生活支援とおっしゃいますが、たとえば持てる者から持たざる者へと所得を移動すれば、それが支援ということになります。そういうのは共産党のような階級政党なら言うかも知れませんが、民主党は国民政党なので、言いませんし致しません。私が申したのは、水平分配です。いわば左手が困っているから右手から援助しようという、相互扶助的政策です。相互扶助すなわち友愛です。右手も左手も国民所得というサイフは一つなのですから、全体で見れば増えも減りもしませんね。と申しますか、現在は右手も左手も空っぽですので、いずれ財源確保のための増税が必要になるだろう。そこにきちんと道を開いた。ここは評価していただきたいと存じます。

☆ 最後にお聞きいたします。一時は80%もあった内閣支持率が、いまや20%を割り込もうとしています。これについて総理はいかがお考えでしょうか。
● 支持率と申しますのは、テレビで言えば、いわば視聴率です。自民党、みんなの党、共産党など裏番組が目白押しの中で、視聴率を20%も獲得していれば、これは大ヒット番組といえると思います。私の存在は、たとえて言うならば、月9のキムタクみたいなものでしょうか。

では、これにて辞任会見を終了させていただきます。有り難うございました。

「辺野古」移設を明記 日米共同声明
日本経済新聞 2010/5/28

日米両政府は28日午前、沖縄の米軍普天間基地問題で、移設先は名護市辺野古崎と、これに隣接する水域と明記した共同声明を発表した。8月末までに位置と工法の検討を完了させる。自民党政権時代に日米で合意した現行計画とほぼ同じ内容。外務、防衛担当閣僚の「2プラス2」による発表で、これに先立ち鳩山由紀夫首相はオバマ米大統領と電話で協議した。