紛争下のレイプ 日本ができること

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6カ月の乳児もレイプ被害、性暴力が紛争下で戦略に=国連調査
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ひどい話だな。

他の日記を読むと、レイプは人間の属性だとか、戦争だもの理性を求めるのが間違いだとか、戦争をなくすのは無理だといった論調が目立つ。何を判ったようなことを。

なんでレイプが人間の属性なのかと読めば、昔も今も絶えたことがないからだそうだ。これまであったことだから、これからもなくせない、よってなくそうとする努力は無駄骨だというわけだ。

そんなのは現状を無批判に肯定するための言い訳にすぎない。昔からなくならないというなら殺人など他の犯罪もそうだが、では犯罪取り締まりは無駄なのか。盗みは人間の属性だから野放しにすればいいのか。ゼロに出来ないなら、減らす努力は無駄なのか。病気はどうなのか、なくせはしないが減らすための努力はたゆみないではないか。だからこそ、犯罪も病死も減らすことに成功しているのだ。なくそうという意思なくしては、減らすことさえできないだろう。

紛争下のレイプだけではなく、どんな場合もレイプは許せないという確固とした意思を、国際合意として作ること。まずはそこから始めるしかない。

日本も国際社会の一員として、また文明国として、現代の戦争レイプをなくそうとする国連と一致して行動することの重要性はいうまでもない。

ところで日本は、軍慰安婦という恐るべき国家的レイプ犯罪に手を染めた過去を持つ。ならば、軍慰安婦について政府としてきちんと反省し、謝罪すること、文明国を自負するならそれが最低限の責務だろう。そうすることが、ひいてはレイプは許せないという文明の意思を、国際社会に定着させる第一歩となるにちがいない。

日本は取り返しのつかない過ちを犯してしまったけれど、これからの姿勢ひとつで、レイプを許さない人類的合意形成に貢献できるかも知れないのだ。未来のおびただしい女性を救えるのなら、数万人の女性の人生を変えてしまった罪滅ぼしに、せめてそれくらいのことをしてもよかろうと思うが。