戦争はペテンだ 駆けつけ警護のこと

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国会で自民党の小野寺五典元防衛相がいわゆる「駆けつけ警護」の必要性を訴える質問をしていた。
聞いていて苦々しい思いがした。

1964年8月、米海軍は、北ベトナム沖のトンキン湾で北ベトナム軍の哨戒艇からアメリカ海軍の駆逐艦が2度に渡って攻撃されたと発表した。これをきっかけに、アメリカは本格的にベトナム戦争に介入、北爆を開始した。アメリカ議会は上院で88対2、下院で416対0で大統領支持を決議をした。

しかし、『ニューヨーク・タイムズ』が、いわゆる「ペンタゴン・ペーパーズ」を入手、真相を暴露した。事件はアメリカ政府が仕組んだものだった。

1度目の武力衝突はアメリカ海軍の同士撃ちだった。
2度目の攻撃は、事件そのものが存在しなかった。

報道は1971年。
アメリカ政府が真実を公式に認めたのは2008年だ。
(NSA=米国家安全保障局=の報告書)

ベトナム戦争の民間人死者150万人、推定戦死者117万人、行方不明者60万人。
真相がわかっても、後の祭りだ。
死んだものは二度と帰ってこない。
騙されて戦った兵士だってつらいだろう。
こういった事例はあまたあるが、攻撃を命じたものが責任を取ったためしは一度もない。
ことが起きる前に食い止めなければ。