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とても強い衝撃に、なかなか書けませんでした。
タイトルは、善いことをすれば善い結果があり、悪いことをすれば悪い結果が返ってくるという、仏教の世界観です。
ではアフガンで殺されたペシャワール会の伊藤和也さん(31)は、そんな目にあわされなければならないような、どんな悪いことをしたというのでしょう。
いいえ。彼には何の落ち度もありませんでした。悪因どころか、彼には善因しかありませんでした。なのに、どうしてあんな目に合わなければならなかったのか。
私は思います。
彼が人生をかけて蒔いてきた善き種でさえも無意味にしてしまうほどの悪が、アフガンで行われているからだと。そして日本政府がその悪に荷担しているからだと。
彼を殺した犯人たちも悪因を作りました。でも彼らの暴挙をとめらず、伊藤さんたちを守れなかったのは私たちではないでしょうか。
義のない戦争を止められない私たちが、伊藤さんを悲劇に追い込んでしまった。そんな気がしてなりません。
心より伊藤さんにお悔やみ申し上げます。
そして、ごめんなさい。
今夜は本当に戦争が憎いです。
やるせないです。
南無阿弥陀仏
伊藤さん 遺体で発見
日本外務省が確認
アフガン拉致事件
しんぶん赤旗
2008年8月28日アフガニスタン東部で非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(事務局・福岡市)のボランティアワーカー伊藤和也さん(31)が拉致された事件で、山本一太外務副大臣は27日夜、外務省で記者会見し、同日ナンガルハル州の渓谷で発見された男性の遺体は伊藤さんであると確認したと発表しました。事件は最悪の結末となりました。
アフガン復興のために尽力している青年を殺害した武装グループの犯行は、絶対に許されない蛮行です。
遺体は東部のナンガルハル州ジャララバードの北北東約40キロの山中で村人らに発見され、日本時間の午後9時20分、ジャララバードの病院で大使館員と伊藤さんをよく知る医師が身元確認しました。
同会の中村哲代表も同日、バンコクで記者団に対し、「現地職員と村人が(伊藤さんと)確認した」と語りました。中村代表は「村人とうちの職員は顔を知っているので、(伊藤さんで)間違いない」「犯人が村人に追われて逃げる途中、(伊藤さんは)撃たれて死亡したようだ」と語りました。
また、アフガンの反政府武装勢力タリバンのスポークスマンを務めるムジャヒード氏は、時事通信に対し、タリバンのグループが伊藤さんとみられる人物と、アフガン人の運転手一人を拘束したと言明。尋問のために別の場所へ連行中、治安部隊と鉢合わせし、銃撃戦になったと語りました。
伊藤さんは、静岡県掛川市出身。2003年に現地に赴任。農業担当のリーダー格として、乾燥に強いサツマイモの普及などに携わっていました。現地に溶け込み、住民から慕われていました。