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■お金に困ったら借金せずに権利を主張しよう
お金に困ったら借金するという風潮は、もうやめにしましょう。生活にも困るほどお金がないのに、高い利息をつけて返せるはずがない。借金したらあとでもっと困るのは、火を見るよりも明らかです。借金の方がお手軽だけど、それは自分の未来を食いつぶしているってことに、気付かないと。
給料だけでやっていけないなら、ちゃんと労働組合に入って要求する。自営業がもうからないなら、単価を上げて貰う。どうしても暮らしていけなくなったら、生活保護などの社会保障を活用する。
これが当たり前の姿です。
こういうことは、一人ではできません。だから連帯が必要なんですよね。連帯を忘れてバラバラにされているのに、孤独であることが正しいような考え方にはおさらばして、貧しいもの同士が連帯して、このクソみたいな世の中とたたかわなくっちゃ。
さて本題です。
■すでに明治35年の法律で違法
改正貸金業規制法の施行を6月に控え、サラ金側はなるべく法律を骨抜きにしたいと画策しています。慶応大学の小林節教授など御用学者を総動員して、世論に訴えようと大わらわです。
下のサンケイビズ記事などがその一例ですが、金融庁のヒアリングにも積極的に出かけて、貸金業者の立場を代弁しています。
*http://www.sankeibiz.jp/business/news/100121/bse1001210504001-n2.htm
「古今東西、自由な社会に貸金業は付き物。月末の資金ショートに対し、即決・無担保で少額を短期間貸してくれるビジネスは、いわば社会の安全弁。だから、半ば感情的に貸金業者を制裁したがっているような風潮を改め、貸金が業として成り立つような条件を整えるべきだ」
学者ともあろう方が何を言っているんでしょうか。感情的なのは自分の方です。人が知らないと思っていいかげんなことを言ってはいけません。
今回の改正では事業者貸付は総量規制の対象外です。信用さえあれば運転資金の貸付が受けられます。
しかも、この問題は何も昨日や今日に始まったのではありません。
利息制限法を超える契約は無効であり、支払いすぎた分は利息として計算するのではなく、元本に充当せよというのは、なんと明治35年10月25日の大審院判決で確定された法理です。
この法律は片面的強行法規といって、当事者がどんな約束をしていようが、そんなことにはお構いなしに適用されるし、守らなければならない法律です。
たとえば奴隷契約なんかもそうで、奴隷にされることに合意していようと、そんな契約は無効です。利息制限法もそういう法律のひとつなんです。
超過利息について客が合意していようといまいと、そんな約束は無効であり、過払い金については,全額につき不当利得返還請求ができる。これは昭和43年11月13日の最高裁判所判決で確定しています。なのに判決を無視して何の対策もとらずにいて、いまごろ泣き言を言ってどうなるんだか。
サラ金を応援して教授が手にする講演料や原稿料は、どういう性質のお金でしょうか。利息制限法違反の無効な利息が生んだ、いわば犯罪収益じゃないですか。
■違法金利の借金は返済の必要なし
利息制限法には罰則が定めてありません。刑事罰があるのは出資法という別の法律で、これは庶民相手に無担保で貸し付けるような商売がうまれることを、予定していない時代の法律です。そこでサラ金は罰せられないのをよいことに、法律上はまったく無効な利息を取り続けました。サラ金がむしり取っていたのは、取ることが禁じられていて、支払ういわれなどまったくない利息なんです。
ところが、あたかも違法な金利を支払うのが当然であるかのように客に請求し、支払わなければとんでもない取立をして、数え切れない人々を経済破綻に追い込んできたのが、サラ金です。法に違反しているのは自分たちなんです。サラ金は犯罪者なんです。
そのくせにサラ金は「借りたものは返すのが人間てもんだろうが」などと追い込んでいたのです。たしかに借りたものは返すのが当然です。しかし彼らが取っていたのは、返すのが当然どころか、取ってはいけない利息だったのです。サラ金は犯罪者のくせに、まともな市民に大きな顔で説教を喰らわせていたのです。
こんな顛倒したあり方は駄目だというのが、改正貸金業法です。あまりにも当然の改正であり、むしろ遅きに失したとさえ私は考えています。
■利息制限法の金利さえ高い
それどころか、利息制限法の金利さえ高いと私は思っています。
利息制限法の改正でいまの利息になったのは昭和29年。昭和29年というのはインフレの時代じゃないですか。公定歩合が5.84%、企業向け銀行貸出金利は9.11%という時代です。その時代の制限金利が、預金金利0%の時代にまだ続いているというのは異常です。
サラ金は自分たちも苦しいんだと泣き言を言っていますが、まともに取り合ってはいけません。割に合わないはずがないんです。廃業が相次いでいますが、これは過払い金のがれの方策なんです。「もう会社をたたんじゃったから、過払い金は支払えません」といいながら、ペロリと舌を出して、別の名義でちゃっかり新規開業するに決まっています。
アイフルはその手口で、子会社ライフの過払い金をうやむやにしてしまいました。他にもそういう会社はいくつもあります。どこまでいやらしい業界なんだろう。みんなつぶれてしまえ!(感情論とはこういうのをいうんです)