銀行はハイエナか!

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経済が大変なのは被災地ばかりではないので、今から書くことは他人ごとではないと思う。

全国銀行協会のトップらが国会の金融委員会に出席して、要望を述べた。
*http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819591E3E0E2E3E38DE3E0E2E6E0E2E3E39797E0E2E2E2

銀行協会の奥会長いわく、
「今後の問題は当座のお金を借りたいという要望にどう対応するかだ」

そりゃそうだ。震災で資金繰りが苦しくなった町の社長は多いだろう。こんなときこそ、銀行が支援してあげようよ。

ところが奥会長は、こういう。
「貸金業法は、年収の3分の1を超える融資を認めていない。それでは借りられなくなる人が出る。そこで、『例外貸付』という規定をいかした弾力的な融資」を認めてくれと。

おいっ! 年収の3分の1までというのは銀行は関係ない。サラ金だけの話じゃないか。銀行からの貸付けは、はじめから規制の対象外だろうが。

つまり、奥会長の腹はこうだ。

私たち銀行は、被災者に融資するつもりはない。被災者の要望に応える気は、初めからない。被災者はサラ金に行きなさい。年収の3分の1といわず、半分でも3分の2でも借りなさい。サラ金には、銀行がたっぷりと資金を提供するから。その利ざやで、銀行はもうけさせてもらう。被災者は高利貸しの餌食になればよい。

なんとまあ、火事場泥棒も甚だしい!

ここから話が変わるようだが、関連している。

国民生活センターが被災者の生活相談を受け付けている。その相談内容にびっくりした。

被災地を回って、高齢者を相手に「屋根直し詐欺」をしている奴がいるのだ。地震、津波、原発事故と、弱り目にたたり目の被災者の不安につけ込んで、荒稼ぎしようというのだ。お前らは人間かと問いたい。

だが、銀行も同じではないか。資金にせっぱつまった事業者は、従業員を路頭に迷わせたくなくて、将来の利子負担のことなんか考えずに、目の前の現金に手を出してしまうものだ。そんな被災者の困窮につけ込んで、サラ金と組んで荒稼ぎをしようとは、銀行は詐欺師集団とどこが違うというのだ。
犬畜生にも劣るとは、金融紳士のためにある言葉ではなかろうか。

日経新聞より

全国銀行協会、全国地方銀行協会、生命保険協会、日本損害保険協会のトップは12 日、衆院財務金融委員会にそれぞれ出席し、東日本大震災への対応策を説明した。
全銀協の奥正之会長は貸金業法の年収規制を超えた貸し付けの例外扱いを求めたほか、生損保は現在6カ月の保険料支払いの猶予期限を延長する考えを示した。
4協会トップは参考人として呼ばれ、震災対応の質疑に答えた。
奥会長は「今後の問題は当座のお金を借りたいという要望にどう対応するかだ」と強調した。
貸金業法は年収の3分の1を超える融資を認めていないが、「例外貸付」という規定をいかした弾力的な融資の容認を求めた。