「働かないなら死ね!」生活保護打ち切り自殺事件

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生活保護を受給していた61歳の男性が、今年2月頃ケースワーカーから辞退届を書かされて保護廃止となった。その後働くことができず、生活に困り、病状も悪化したために先々月、生活保護の再申請をしたが、面接主査に窓口で拒絶された。悲観した男性は自宅アパートのベランダで首吊り自殺した。

悲惨な事件です。しかも驚くべきことに、担当ケースワーカーが男性に対して「働かん者は死ねばいいんだ」と暴言を吐いていたことを複数の近隣住民が証言しています。

この事件が報道された。しかしほとんど地元北九州市の新聞だけで、全国紙は軒並み無視に近い反応だ。

市当局の対応が許せない。
「間違ったことはしていない」
「この件についてはコメントしない。」
というもの。

北九州市といえば、むりやり生活保護を辞退させられた男性が「おにぎり食べたい」と書き残して餓死した事件が大きく報道された所だ。この事件から市当局が学んだのはなんだったのか。

  • なにも語らない。もの言えば唇寒し。
  • 情報は公開しない。たたかれるネタを自ら提供することはない。
  • 責任を認めない。謝罪しない。うっかり責任を認めたらよけいにたたかれる。

こんなところかな。ネタを出さなければ、新聞も書きようがないだろうという判断なのかな。どうやらこの戦略は成功したようだ。いまのところはね。

当局のくれるネタを記者クラブに座って待ってるだけの大手新聞社は、記事を書けないようだ。報道がなければ、事件はなかったのと同じ。役人の高笑いに、明日の米さえない人たちの歯ぎしりが、かき消されそうになっている。

こないだ参加した東京・九段の「反・貧困」の集まりには、マスコミがいっぱい来たのに。NHKの全国ニュースで流れたのに。お膳立てされなきゃ報道ができないのか? 取材しろよ。事件は記者クラブで起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ。これでいいのか、新聞!がんばれ、マスコミ! テレビ、しっかりしろよ!