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「冷却機能復旧のため、速やかに外部電源を持ち込むべきだったのに、間に合わず問題を引き起こした」という指摘があるが、そりゃ無理ですって。そんな外部電源なんかどこにもなかったんだから。自家発電は90分で油ぎれしてしまったし。
それより問題は、どうして外部電源が失われたかってこと。
「想定外の津波のせい」というのが東電の言い分でした。しかし、これはただの言い逃れだったことを、東電はすでに認めているのです。外部電源の喪失の原因は、地震で送電鉄塔が倒れたからでした。津波が原因ではなかったのです。
衆院予算委 原発事故問題 吉井議員の質問
備えなし 事故後も対策なし
政府と東電による「人災」吉井氏は、2005年から原発の全電源喪失による冷却機能喪失と炉心溶融の危険を再三にわたって国会で指摘していたにもかかわらず、政府は「多重防護でしっかり事故を防いでいく」(10年、直嶋正行経産相)などとしてまったく対策をとってこなかったことを指摘しました。
吉井:これまでの政府答弁や対応は間違っていたと考えるか。
首相:事実として、間違っていたといわざるをえない。吉井氏が送電鉄塔の倒壊による外部電源喪失の対策をとっていなかったことを指摘すると、原子力安全委員会の班目春樹委員長も「耐震上の注意はしていなかった」と認めました。
吉井氏は「『安全神話』にたって事故に備えてこなかったことが事故を引き起こした」と強調しました。しんぶん赤旗より
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-27/2011042704_01_1.html
つまり地震で送電鉄塔が倒れてしまったのが、原因でした。「耐震上の注意はしていなかった」のだそうです。吉井議員は5年も前から地震と津波による全電源喪失、炉心溶融のシナリオを示して追及してきたんだから、今回の事故は悔しかったと思います。正しいことを言っても、少数会派の悲しさ、全然相手にされなかったのですから。
事故原因は、技術的なことだけにあるんではないと思う。
電力会社と自民党政府は、不都合な現実を指摘されても、現実を変えるのではなくて、指摘する側の口を封じるという手段をとってきました。具体的には、国会対策委員長会談から共産党だけ除外して、ものを言わさない。現地では反対派の勉強会や集会を監視する、尾行するなどの嫌がらせを繰り返して、あたかも反対派が危険団体であるかのように思わせて人を遠ざける。少数意見に対して論理で応えるのではなく、「聞かないふりをする」「聞いても無視する」「相手にしない」。事故の危険性を指摘されても、「事故などあり得ないから想定しない」。こういうことですませてきたから、危機に当たってもプロトコルに沿った対応しかできなかった。
少数意見を大切にしない、日本政治の民主主義の欠如。不都合な真実から目をそらして、直視しない。考えることすらしない。こういうやり方を繰り返してきたこと、 そして国民がこういうことに無関心で、自民党の横暴を許してきたところに、本当の原因があるんではないかな。