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君よ 歴史の偽造者よ
沖縄の大地にこびりついた血潮を
何をもってぬぐい 消し去ろうと言うのか
沖縄の記憶に刻み込まれた叫びを
何をもって塗り込め 隠そうとするのか
美しい言葉で 血を拭うことができるだろうか
よく歪む筆で 罪を塗り込めることができるだろうか
君よ 歴史の簒奪者よ
君が見たくないものを おじいは見たのだ
きみが語りたくないことを おばあは語るのだ
君が目をふさげば真実が消えるというのか
君が口を閉ざせば歴史が変わるというのか
君よ 朽ち果てていく栄光にすがろうとする者よ
過ぎし時代は 誇りに満ちて輝いていたか
血にまみれた栄光は美しいのか
虚飾の歴史は胸を打つのか
精神を呪縛し 心をねじりあげ 恫喝し 命令し 強制して
恐るべき死へと沖縄を追い込んでいった歴史は誇らしいのか 君よ
平和を奪い 命を奪い 土地を奪った君よ
いま君はまたしても 真実までをも奪おうというのか
見よ 目をそらすな
暑く暗いガマの中で 叫び のたうち 死んでいったあまたの人々を
はらわたをかき抱きながら 血反吐をはいて死んだ父を見ろ
転がりもがく母の姿を見るのだ
手足吹き飛び 首がちぎれた兄を見ろ
血だまりの中に転がっている妹を見つめろ
ひしゃげて死んだ赤ん坊から目をそらすな
喉掻ききられて死んだおじいを
頭蓋を割られて息絶えたおばあを
その群れ群れを 君は いや私は 焼き付けるのだ まなこに
受け止めよ それが歴史であるならば
書き記せ それが真実であるならば
国頭の峰々をさまよう魂の嘆きを聞け
父祖の地 その魂の慟哭に耳をすますのだ
その大地はあくまでも豊かに その海はどこまでも広く
真っ青な空は輝き 真っ白な雲はわきたつ
沖縄よ 美ら島 沖縄よ
あなたたちは一人ではない
あなたたちは一人ではない
わたしたちもいま 叫びをあげる
わたしたちこそいま いま 叫びをあげよう
再びの 鉄の暴風を許さないために
二度と 許さないために 二度と