自分が掘った穴に自分で飛び込んだ人の話 県民大会参加者数

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「沖縄歴史教科書」コミュで、主催者のウソをあばこうと頑張っている人が、産経のウソを暴いてしまった報告をします。

別件。どろさんへ。
(略)
私が、沖縄県本島にある、沖縄バス、琉球バス、那覇バス、東陽バス、中部観光バス、北部観光バス、県庁等々に電話をしたりして調べたらば、当日、大会用に使用されたバスは、自治体保有のバス約200台と、民間から借りたバス約300台、合計約500台くらいだろうと。

大型バス1台定員:60人
「道路交通法上の安全対策上、1台に定員以上を乗せたりはしない」、といくつかのバス会社から回答をもらった。
500台×60人=3万人
(中略)

「11万6000人」という数字が、ますます、かすんできました。

このように、私とは正反対の人が一生懸命調べて、貸し切りバスだけで、
500台×60人=3万人
という事実を見いだしてくれました。(内緒だけど、じつは貸し切りバスも定員オーバーの立ち客を積んでいたらしい。報道関係者談。ただし朝日ではない。)

この人はもともと1万2000人だと言ってたんですが、11万人説をやっつけてやろうと思うあまり、自分の唱えていた1万2000人をうっかり忘れてこういう調査結果を出してしまったという、ちょっと間抜けだけど正直な良いひとです。

ま、それはともかく。当日は貸し切りバスだけではありません。これはマイミクの輝吉さんから教えてもらったのですが、乗用車等の手段で来る人たちのために、南部、那覇市、中部、北部それぞれの駐車場を会場近くに設置し、そこから50席(立ち乗り含めると65人)約40台で約3時間ピストン運行してもさばききれず、北谷町から歩く人もいたそうです。

(どろの計算↓)

1回運んだだけで2600人です。1往復に15分かかったとして、12往復で3万1200人。これが捌ききれなかったというのですから、3万5000人程度かな。貸し切りバスと合わせれば6万5000人です(違法立ち乗り運搬を含めると7万人ぐらいになる)。

ここで、産経新聞の4万人説をはるかに超えました。これだけではありません。輝吉さんの話は続きます。大型バスだけではなく、自治体や企業所有のマイクロバスが総動員されました。さらに、会場近くに停まる路線バスも上り下り路線すべて乗車率100%以上です。バスに乗れなかった人はタクシーを使いました。

市内の人は車に乗り合わせてピストン輸送ということもあったようです。自転車、バイクで参加する人がバスを追い抜いて行きました。集会が終わる頃にも、まだ会場に向かおうとする車で道路は混雑していたといいます。

いったいどれくらいの人が会場に向かっていたのか、数え切れません。これらバス、車以外の参加者も2万人を下らないと思いますが、計数不可能ですので、ただの印象です。合わせれば8.5(~9)万人になります。11万人には届きませんが、自由参加の大会ですから、計数誤差は避けられません。これが実数に近いのではと、私は現在そう考えています。

ま、でも数は本質的問題ではないんだけどね。
どうしてこだわるかというと、やはりデマは許せないからです。


<追記 2007/12/18>

産経は海浜公園より2倍も広い東京ドームでさえ5万5000人しか入れないと書いています。どこから持ってきた数字か知らないが、いい加減な話です。猪木の引退試合の時は、7万人入ってます。しかもこれは上限ではありません。どこが「最大で5万5000人」でしょうか。

産経新聞が何も調べずに書いていることが丸わかりです。しかも何もなくてだだっ広い海浜公園との立ち見と、椅子席であるうえ、通路や壁やスコアボードなどのデッドスペースがいっぱいあり、しかも消防法のキャパ制限のあるドームの観客数を較べるのに、何の意味があるのでしょうか。

「検証なしの軍命令説」を批判するためのイチャモン記事が、「検証なし」で書かれている。マンガみたいな話です。全国紙として恥ずかしくないのでしょうか。

さて、産経新聞の記事にはネタ元があります。『世界日報』10月1日付記事です。産経の記事はこれの焼き直しにすぎないのです。『世界日報』とは、霊感商法で悪評高い「統一協会」の政治部門機関紙。こんなものを下敷きに、全国紙が一面で記事を書くのは、恥ずかしいことだと思いますが、どうなんでしょうね。