弁護士が被告人を弁護するのは当然/光市

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光母子殺害、橋下氏のTV発言は業務妨害…弁護士4人が賠償提訴
読売新聞9月3日 13:48
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あらかじめ言っておくが、私は光市の殺人犯人を弁護しようなんて、これっぽっちも考えていない。その上で言うのだが、弁護活動への怒りは理不尽だと思う。

その理由を書く。

被告人が罪人であるかどうか、ジャッジするのは裁判官だ。弁護人は裁判官ではない。あらゆる手段を尽くして弁護人が被告人の利益を守るのが、裁判制度というものだ。つまり弁護人というのは、徹底的に被告人をえこひいきするのが役割だ。

あらかじめ被告人を裁断するような立場に立っている弁護人など、何の役にもたたない。弁護人は法律の範囲なら、無茶を言ってもかまわないのだ。裁判制度とは、それも織り込んで成り立っているのだ。

弁護人の活動は、私たちの日常的な感覚から見れば過激で、価値観がゆがんでおり、社会的公正や正義に反しているかに見える。もしもそうならば、法律を駆使している弁護人が悪いのではなく、法律に欠陥があるのかも知れない。

それならば、それを改善するのは立法府の役割である。法律を守りながら被告人を防御する弁護人を攻撃するのは、お門違いだ。

弁護人は加害者の人権だけを守っているだけではない。弁護人は「法の支配」を守っているのだ。法の支配が揺らげば、私たちの人権が危うくなる。弁護人は、究極のところ、私たちの人権をも守っているのだ。

弁護人が自分の依頼人である被告人を徹底してかばうのは当然のことであって、それを理由に弁護人を懲戒請求しろなどテレビであおる橋下徹弁護士は何を考えているのかと思う。