歓迎 5月決着断念

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政府、移設の5月決着を断念へ
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5月決着断念、結構なことです。もともと沖縄には5月末までにどうにかしろなんて拙速な意見はなかったと思います。14年間もずるずると引き延ばされてきたのだから、あと何カ月などという期限よりも、時間をかけても「キッチリした結論」を求めているはずです。

さて、鳩山さんはまだ県内移設にこだわっているようですし、これを支持する意見もあるようです。そんな馬鹿な声がなくなるまで、何度でも書かなければなりません。

■普天間の海兵隊は抑止力ではない 沖縄海兵隊は実力不足

抑止力とは、「それがあるから相手が手を出せない実力」のことです。そんな実力は普天間の海兵隊にありません。普天間から海兵隊がいなくなっても、抑止力が下がることはありません。

朝鮮か台湾で事が起これば、普天間の海兵隊は、CH54ヘリ(2012年からMV22オスプレイに更新)で駆けつけるんだと言われています。そんなことを妄想しているのは日本側だけです。米軍がそういう運用を語ったことは一度もないはずです。

考えてもみましょう。2012年以後、海兵隊は1個大隊しか残りません。ヘリやオスプレイでは、M1A1戦車もLAV-25装甲兵員輸送車も運べません。砲兵隊はグアムに移転することになっています。すぐに運べる海兵隊は、装甲のない歩兵ではありませんか。これが事実であり、すべての前提です。

■韓国でも台湾でも役に立たない海兵隊

朝鮮半島で何事かが起きたとしましょう。一番に駆けつけるのは、韓国駐留の陸軍第2師団ストライカー旅団です。これは装甲車、105mm機動砲車、迫撃砲車、.対戦車ミサイル車など装甲車両309両を有する数千名の打撃部隊です。歩兵も装甲車も輸送機で一気に運びます。

この部隊では対応できないような攻撃を受けたとき、装甲車両のない沖縄海兵隊が500人程度駆けつけて、どうにかなるんでしょうか。そもそもCH54は韓国まで飛べません。そんなことしなくても第2師団主力がハワイにいれば増援されるし、いなくても第25師団がハワイから直接飛んでいきます。遅いヘリが沖縄から本土経由で駆けつけるのと、大して時間は変わらないでしょう。

台湾や尖閣列島も同じです。台湾陸軍20万人が対処できないような状況下に、丸裸の海兵隊500人が駆けつけて何ができるでしょうか。予想される激しい対空砲火のもと、隠れる場所もない尖閣列島のどこに、海兵隊員を下ろすというのでしょう。まともに戦うための装備は、岩国にいる強襲揚陸艦で洋上輸送するしかありません。ところがこの船は2012年にグアムに移転することになっているのです。

想定されている事態と現実の海兵隊の戦力の間には、途方もない溝があいています。これでわかるのは、米軍は日本側が勝手に想定している運用なんか考えているはずがないということです。

■海兵隊が沖縄にこだわる本当の理由

それよりも、海兵隊が沖縄駐留にこだわる理由として語られている、つぎの事情の方がよほど説得力があるように思えます。

  • 多大の血を流し、幾多の海兵隊神話を生み出した沖縄戦で手に入れた場所を、立ち退きたくない。
  • 何かと張り合っている嘉手納の空軍が残るのに、海兵航空団だけ立ち退くのはプライドが許さない。

こんなお家の事情など、私たちは知ったことではありません。日本に不必要な部隊であり、米軍再編のプランにもそぐわない海兵隊の沖縄駐留など、これっぱかしも認める必要はありません。これが「キッチリした結論」です。

「誠心誠意、真心を込めて尽くすしかない」。こういう鳩山さんは、これまでの総理に較べれば、愚直に県民の意見を反映しようと努めてきました。そこは認めましょう。あとは、その立場に立ちきることです。「抑止力」などという妄想から自由になれば、県民と手を組むことが可能なはずです。目を覚ませ、鳩山さん!