「イスラエル社会は病んでいる」 -米軍からの警告

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米国のNPO「グローバル・セキュリティ」に、イスラエル社会が病んでいるとの記事がありました。占領政策の影響ではないかと批判している記事でした。

The ‘West-Bankization’ of Israel?
by Ori Nir
2009/8/12
Special to Washington Jewish Week
http://sitrep.globalsecurity.org/articles/090813447-new-op-ed-in-washington-jewish.htm

以下、記事を要約します。

戦車部隊で新兵に対する過酷なしごきが行われていることが分かり、イスラエル社会を驚かせた。新兵を殴る、鞭で打つ、侮辱するなどなどの仕打ちが明るみにでたのだ。

しかし多くの人はイスラエル国防軍の野蛮化を当然だと受け止めた。それはイスラエル社会の断面の反映でしかないと。殺人、路上のケンカ、家庭内暴力、マフィアのような走行中の車からの無差別射撃、少年犯罪に至るまで、イスラエル社会は暴力的で野蛮化している。

(どろコメント:国全体がこうなんだから、軍だってそうなるさというのが民衆の受け止め方なのでしょう。)

けれどもイスラエル国内の事件について、グリーン・ラインの向こう側(パレスチナ)でのイスラエル人の残忍な行為の影響を無視するのは、無責任だろう。無抵抗のパレスチナ人に対する違法で情け容赦のない暴力、おびえる女性や子どものいる家に投げ込まれる催涙弾、民衆に打ち込まれるゴム弾……筆者はこういう事実を目撃した。

警察もイスラエル軍の「ブルーブック」(どろコメント:治安対策教範でしょうか)から学び、日増しに残虐になっている。

それなのにグリーン・ラインの向こう側で起きている事態に、イスラエル社会は目をふさいで見て見ぬ振りを続けてきた。

自分たちの行為にたまりかねて軍人たちが告発の動きを見せると、イスラエル政府は彼らを威嚇するキャンペーンを始める。この数週間もそうだった。

軍は圧倒的なパワーで占領地の問題を「解決」しているが、このやり方が、徴兵された若いイスラエル人の心に、深くて、激しい傷跡を残している。

占領兵として問題を力ずくで無理矢理に解決するやり方に慣れること、それこそがイスラエル社会の野蛮化に貢献しているのだ。