帰還兵の犯罪-悪夢の戦場体験

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ニューヨークタイムズが「引き裂かれた戦争」と題して帰還兵の犯罪をルポする連載を始めました。
http://www.nytimes.com/2008/01/13/us/13vets.html?_r=1&oref=slogin

イラク・アフガンから帰還した現役兵士と退役軍人が起こした殺人事件が、この6年間(2001年のアフガン侵攻以後の6年)で、年間184件から349件へと89パーセント増加していると書かれています。2倍近い増加です。

志願兵制度のアメリカで軍に入れるのは、犯罪歴のない人々です。だからこれらの人々のほとんどは初犯です。記者は背景にある戦場体験を見逃していません。

彼らがどのように衝動的に人を殺してしまったか、記事を読んで下さい。戦場で敵を警戒してピリピリしていた経験が、何かの拍子に日常の中によみがえり、過剰な反応を取らせてしまうのです。

彼らは「帰って以来、いつでも銃が近くにないと不安だ」と告白しています。短気になったり、不眠に冒されたり、過度の飲酒、麻薬常用に走ったり。ものごとに無関心になった、不安定になったなどの症例も列挙されています。。

侵略戦争は、侵略された国の人々だけに損傷を与えるのではありません。加害国の兵士も、大きな傷を負って帰ってきます。彼らの犯罪で殺されたり傷ついた人々は、いわば戦争の二次被害者といえるでしょう。