「在日特権」小ネタ集

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以下のような話があちこちの嫌韓ブログで大人気ですが、もちろん全部デタラメです。

1.公文書への通り名(偽名)使用可(脱税の温床)
通名はいくらでも簡単に変更できるので仮名口座が作り放題。
脱税し放題。

2.所得税・相続税・資産税等税制が優遇されている。
税金は給料天引きだから、一応納税するけど、税務署に行って親族への仕送りの証拠、例えば銀行の控えなどを添付すると、1ヶ月15万円までなら全額還付される。 つまり、1年で180万の税金を納めたとしても全額還付される。

3.生活保護優遇
一世帯あたり年(人数×4万円)+4万円が『無償』で支給される。

など、国へ入ってくるお金が減っています。
在日特権が撤廃されれば国益になる事は間違いありません。

どうして全部デタラメなのか、それでは、一つ々々、確かめていきましょう。

■「公文書への通り名(偽名)使用可(脱税の温床)」はウソ

通名はいくらでも簡単に変更できるので仮名口座が作り放題。
脱税し放題。

通名口座は日本人にも作れます。どこの金融機関でも通名で口座を開くことが可能です。

参考
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011454235

ですから「在日特権」ではありません。

よく「在日は通名変更が簡単だ」と書いてあるのを見かけますが、そうであったとしても、脱税などできるものではありません。なぜなら金融機関に登録する通名は外国人登録済証の本名とセットでなければならないからです。通帳には通名しか書いてありませんが、金融機関のデータには本名がインプットされています。ですからたとえたくさんの通名を持っていても、税務署が本名で照会をかければ、簡単に名寄せができるんです。

たしかに通名は金融詐欺に使用されることがあります。しかしそれは日本人も同じなんです。養子縁組をすれば姓や本籍を簡単に変えられますから、金融詐欺がしやすいのは在日コリアンと変わらないです。日本人の作りやすい通名口座は「●●(悪いことされちゃ困るから書かない)」とか「屋号」です。屋号は取り込み詐欺に使われることが多いです。外国人の場合、「○山×男こと李○○」などと書かれますが、日本人も同じで、裁判などでは「○○商店こと○山×男」というふうに表示されます。結婚しているのに旧姓の口座を使って悪いことをすると、やはり「○川×子こと□原×子」などと表示されます。

在日コリアンに通名が認められているから日本人以上に犯罪が犯しやすいというものではありません。だいいちバレたら罪になるんですから、そんなものは「特権」じゃないですね。

■「所得税・相続税・資産税等税制が優遇されている」はウソ

税金は給料天引きだから、一応納税するけど、税務署に行って親族への仕送りの証拠、例えば銀行の控えなどを添付すると、1ヶ月15万円までなら全額還付される。 つまり、1年で180万の税金を納めたとしても全額還付される。

これってただの扶養控除です。日本人だって使っている制度です。在日コリアンにのみ認められているのではなく、すべての外国人と日本人に平等に適用されている制度ですが、何か問題があるのでしょうか。外国人の扶養控除は以下のすべての要件を満たした場合に対象となります。

①納税者の親族である者
②納税者と生計を共にする者
③年間の所得金額が38万円以下の者
④他の者の扶養親族になっていない者
http://koyou.acroseed.com/zeimu/

つまり条件は日本人と同じです。しかもこれはすべての外国人が対象であって、在日コリアンの「特権」ではありません。日本人でも他県にいる家族の住民票を移して扶養控除を受けている家庭などいくらでもあります。全然問題なしです。

■「生活保護優遇」はウソ

一世帯あたり年(人数×4万円)+4万円が『無償』で支給される。

完全にデタラメです。こんな制度はありません。私は幾人もの在日コリアンの生活保護申請を手伝いましたが、こういう事例は一つもありませんでした。何かを誤解しているのかと探しましたが、どこを探しても、この説の根拠を示してあるブログがありません。誰が言い始めたか知らないけれど、本当にタチの悪いねつ造です。こんなウソ八百を作り上げてまで差別したいんですかねえ。んで、確かめもせずに、あちこちにコピペを広げまくっている。

なんなんだかなあ……