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「日本の支援策はISにも非軍事であることが充分に伝わるよう、総理はもっと慎重に演説すべきだった」という説を多くの人が唱えている。池内先生によれば、この説は「いい加減」で「無根拠」なのだそうだ。そして、「イスラーム国」は日本の支援が「非軍事的」であることを明確に認識している、のだそうである。そうなのかと読んでみて、情けなくなった。
「イスラーム国」は日本の支援が「非軍事的」であることを明確に認識している
中東・イスラーム学の風姿花伝 2015/2/3
http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-270.html
先生の話は簡単で、ISISが1月20日の脅迫ビデオの冒頭で「安倍がイスラーム国との戦いに非軍事的支援を約束した」と語っているというだけのことだ。
アラビア語 آبي يدعم الحرب ضد “الدولة الاسلامية” بمساعدات غير عسكرية
英語 Abe Pledges Support for the War against Islamic State with Non-Military Aid
この先生は冒頭部分だけを示して何言ってるの。
ビデオはこう続く。
「おまえはわれわれの女性や子どもを殺害するのに、そしてイスラム教徒の家を破壊するのに、得意気に1億ドルを提供した。」
「従って、この日本人の命には1億ドル掛かる。そしてまた、イスラム国の拡大を止めるために、イスラム戦士と戦う背教者を養成するのに1億ドルを提供した。それで、こっちの日本人の命には別にもう1億ドル掛かる。」
「日本国民に告ぐ。おまえたちの政府はイスラム国と戦うのに2億ドル支払うという愚かな決定をした。」
こんなにはっきりした声明なのに、先生はそこを無視して他人を非難する。
そもそも「イスラーム国」が「非軍事的」と言っているのに、「自分には軍事的に感じられる」と騒ぐ人は、一体どうしているんでしょうか。
「ワイドショーやニュース番組などのいい加減なフリップが作る「空気」に流され、検証がないままに、多くの論者がいつの間にか「軍事的な援助だと誤解された」という無根拠な情報を事実であるかのように信じて議論をしてしまっている。それが国会論戦にまで反映されてしまっている日本。
先生はこういうが、ISISは、日本の援助金の使途が「女性や子どもを殺害する」「イスラム教徒の家を破壊する」「イスラム戦士と戦う背教者を養成する」ものだと述べているではないか。武器や弾薬を提供するという意味の軍事援助ではないが、ISISと戦う資金だと、彼らは誤解したのだ。その原因は、安倍総理の演説だ。安部総理を批判する人たちに、大きな間違いはない。この東大の先生はこんな露骨なデマを流す自分を恥ずかしいと思わないのだろうか。