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「救う会」と仲良しの「東京財団」がつくった
「朝鮮半島情勢の中長期展望と日本に関する研究プロジェクト」
が2005年2月14日に出した緊急提言を紹介する。
総合タイトル
単独制裁で独裁者金正日に正しいメッセージを送れ
提言1.制裁で北朝鮮の対日政策を変えよう(西岡力)
提言2.制裁を発動してもミサイルは飛んでこない(惠谷治)
提言3.制裁が北朝鮮人民を救う(李英和)
提言4.米国を中心とした制裁論議(島田洋一)
提言5.金正日に正しいメッセージを送れ(平田隆太郎)
ここでは「提言2.制裁を発動してもミサイルは飛んでこない」の論点を紹介する。
- 日本向けのミサイル「ノドン」が100~200基が配備されているが、小型核爆弾は完成していないと推定される。
- 「ノドン」が日本に向けて発射されると、日米安保条約が即座に発動され、日本でも防衛出動が発動され、金正日政権が終焉するので、金正日は発射命令を下すことはできない。
- 「ノドン」は、ナチス・ドイツのV2ロケットの改良型で火薬量も同じ1トンである。V2は1発あたり5人前後の死者を出す程度のもので、「ノドン」は金正日政権の命運をかけて発射するほどの核ミサイルではない。
- 北朝鮮人民軍は南侵しない。北朝鮮の軍事的暴発はない。
- 北朝鮮の卑劣なテロに屈しない覚悟をすればテロの危険が少なくなる。北朝鮮が仕掛けてくる心理戦に対処する気構えが必要である。
- 国交正常化により経済協力資金が得られる期待があるため、拉致問題で謝罪した金正日がミサイル攻撃すれば、その努力が水泡に帰す。
- 経済協力資金を払う用意があるという日本の世論がある限り、ミサイルは飛んでこない。
なあんだ、北の脅威なんか作られた恐怖だということを、自分たちもよくわかってるんだ。
それにしても制裁したらミサイルが飛んでくると言ったり、飛んでこないと言ったり、右派同士で論争が起きないのだろうか。「制裁してミサイルを撃たせろ」と叫んだ「救う会」HPには、「ミサイルは飛んでこない」という東京財団の報告がリンクされているのだ。気にくわないものをリンクしないだろうから、この報告がお気に召したのだな。
結論は正反対で、共通部分は「制裁しろ」だけ。
要するに理屈は何でもいいから、「力の外交」をやりたいだけなのだ。
そしてそのための「実力」を整備したい。
要するに憲法を変えて戦争できる体制と軍隊を持つための格好の口実、それが「拉致」であり「ミサイル」ということなのだ。
こんなのにうまく乗せられて、後から後悔しないように、我々国民はしっかりしないとなあ。