デモと凧揚げ

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土曜日、大阪で「許すな!イスラエルのガザ侵攻1.10緊急行動」に参加してきました。

写真:私が歩いたのはこんな横断幕が見えないほど後ろの方

みぞれのちらつく寒い日でしたが、会場の中之島公園は狭くて人で一杯。参加者は階段や歩道にあふれ、警官がもっと前につめて下さいと注意して歩いていました。マイミク遊牧民さんと出会って一緒に歩きました。新聞報道では500名の参加ということでした。これは予想の2倍以上だったそうです。参加者が多すぎて、主催者が警察と協議した結果、デモを2つの集団に分けなければならないほどでした。

翌日の日曜日は姫路市のたこ揚げ大会に行きました。結構風が強かったので凧がよくあがりました。

■不信と信頼のちいさな溝

反戦の催しの翌日だったので、楽しそうに凧揚げに興ずる親子を見るにつけ、対称的なガザの子どもたちの境遇が不憫に思われてなりませんでした。日本は平和だなあと実感しました。

ここに今にも爆弾が落とされるかも知れないなんて、誰も夢にも思っていません。日本国内だって歴史時間的にはついこのあいだまで、不信が渦巻いていました。猫の額のような狭い土地を争って互いに殺し合っていたんです。ところがいまはそんな不信は氷解して、国内には信頼が満ちています。殺される心配なく、平和に凧揚げができます。

人間というのはちょっとしたことでいがみ合いもすれば、信じ合いもするものなのです。

イスラエルとアラブの間の相互不信と憎悪はちょっとやそっとで溶けることがないと思いますが、いつか平和共存しようと行動する時代が来てくれることを願ってやみません。戦いに費やす財力とエネルギーを国土建設に振り向けたなら、「乳と蜜が流れる」と称されたあの地域がどれほど豊かになることか。

■人類はいつまでも愚かだろうか

これまでの人類史をそのまま未来に適用するならば、いくら殺しても成果の見えない戦争に疲れてイスラエルが征服をあきらめるか、殺され続けてパレスチナの民衆が奴隷の境遇に甘んじるまで、残虐な戦いが続くだろうという予測しか出てきません。

しかし人類は幾度もの過ちを通じて思い知ったはずなんです。戦争は問題解決力を持たないということを。戦争は国益にならないということを。

この二つの真実をイスラエルとアラブの双方が受け入れなければなりません。いくら殺しても、どれだけ破壊しても、決して民心を承伏させることはできず、イスラエルもアラブもともに最終的勝利に至れないし、経済が疲弊するばかりです。米国もそうそういつまでもイスラエルの慢心を許容できないということを、イスラエル自身が気付かなければなりません。

■殺戮は続くだろうが

それまではたぶん長い時間がかかるでしょう。今回の侵攻作戦がどんな結果に終わっても、それで問題が片付くことはありません。戦争が何も解決しないことをイスラエルに思い知らせるため、パレスチナの若者は殺されても殺されても、一見して不毛な戦いに挑み続けることでしょう。

その戦いの巻き添えで殺される市民・子どもが後を絶たないでしょう。しかしいくら非難しようと弾圧しようと、パレスチナの抵抗闘争を止めることは誰にもできません。戦いを止めろというのは、死ねというに等しいからです。残虐きわまりない現実ですが。

考え違いしているのはイスラエルだけではありません。ハマスが何を夢想しているのか知りませんが、武力でイスラエルを屈服させることも不可能です。これも現実です。両者はどんなに気にくわなくても、共存するしかないんです。戦争は問題解決力を持たない。イスラエルもハマスも(そしてヒズボラも)その真実に一日でも早く気付いてくれることを願うばかりです。

■誰でもできる抗議活動

私たちにいまできることは、戦争が国益にならないことをイスラエルに知らしめ、告げることだけだと思います。

イスラエル大使館に抗議すること、イスラエル製品をボイコットすること、イスラエルを国際的に孤立させる政策を政府に要求し、そういう指向性をもつ議員を当選させること。そんなことしかできないのが歯がゆいんですけどね。

イスラエル支援企業リスト

http://palestine-heiwa.org/choice/list.html

・スターバックス・コーヒー
・コカ・コーラ
・マクドナルド
・ネスレ
・インテル
・マイクロソフト
・アイ・ビー・エム
・ディズニー
・エヴィアン(ミネラル・ウォーター)
・ジョンソン&ジョンソ(医薬品)……などなど