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他県民がうるさく言って大阪ナショナリズムを刺激しちゃいかんので黙ってましたが、もういいでしょう。大阪市民の皆さんの賢明な選択に敬意を表します。
しかしこれで終わったと考えるのは、もしかすると甘い。今回の動きが橋下という特異な人物の個人的思惑から生まれたと考えるのは、一面的かもしれないと思うのです。
都構想は日本の中央集権的再編という、東京で画策されている国家百年の計と呼応するものです。戦後レジームの転換という路線の延長線上にあると見たほうが良い。
橋下は機を見るに敏な人物ですので、中央政界や政府機関の動きを読んで、それに呼応したのではないか、だからこそ彼は勝利を確信して政治的冒険に打って出たのではないか。そのような気がします。そうであれば、敵はしつこいと思います。今回勝てたから安心できるものではありません。僅差だしね。
同じものを2回出す可能性は低いけれど、手を変え品を変え言葉や説明の仕方を変えて、地方自治体の権限や日本国民の権利を奪っていこうという動きは続くでしょう。どんなメニューが出されようとも、だまされてはなりません。憲法問題と同じ重みを持つテーマ、それが都構想ではないのでしょうか。
橋下は政界を引退するそうですが、市民的人気を維持していますし、政治的影響力を失ったわけではないので、院政を敷く可能性もあります。テレビ型政治家のパフォーマンスに過度に気を許してしまう大阪風民主主義から、大阪の有権者が一日も早く脱却してくださるよう願ってやみません。
……姫路も一緒やねんけどさ。